当サイトがおくる好評連載『アラ還・オバ記者の悪あがき美容道中』。現在59才、バツイチ独身、自らを「女の崖っぷちから、一歩落ちている」というオバ記者ことライターの野原広子が、美容・ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。
オバ記者が目指すのは、還暦を迎えるその日までに人生の伴侶をゲットすること。今回は、オバ記者が気づいたダイエットの極意について。
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「ベターッと開脚」のエクサで、広げた両足の間にひじが付くようになり、次なる目標は床に胸がつく上級者の「ベターッ」。でもこれが手ごわくてね。ちょっとずつ脚の可動域が広がってきて、足の間で伸ばした手が前に、前に、といっている実感はあるけど、なかなか、どうして…。
それはそうと、少し前に知り合った70歳超えの女性がとてもきれいな立ち姿をしていたの。思わず、「何かしているんですか?」と聞いたら、「特別なことはしていないけど、日本舞踊を教えているので、それでじゃないかしら」と言うのよ。日本舞踊は腰を落として動くのが基本。その間、ずっと内ももの筋肉、内転筋を使っているんだって。
「高齢者で、がに股やO脚、すり足で歩いている人がいるけど、あれは内転筋が衰えたから。そうならないためには、一にも二にも、内転筋を鍛えることよ」
聞けば、私みたいに座りっぱなしの仕事をしていると、内転筋が落ちやすくて、中年すぎると太ももが脂肪でプニュプニュ、ぶよぶよになるんだって。「椅子に座って、膝と膝をぴったりくっつけていられる? 少しでも離れるようだと…、ああ、それは内転筋が緩んできている証拠よ」と、ひざがふるふるしている私を横目に、日本舞踊の師匠は余裕のぴったり座り。
そんなことがあったので、「内転筋」という言葉はずっと頭から離れなくてね。思い出すたびスクワットをしていたんだけど、ひとり黙々と、トイレの鏡の前で腰を落としていると、「何やってんだかな~」とテンションが下がって、続かないのよ。
で、「やっぱり、あそこしかないか~」と向かった先は、冬の間、ずっとお休みしていたサーキットトレーニングのジム。
テンションあげあげの音楽で、とにかく行ったら体を動かすしかなく、しかも内転筋のためのマシンがちゃあーんとあって、「はいッ、開く。はいッ、閉じる」とインストラクターのお姉さんか横で気合を入れてくれてね。
「あら、やだ、恥ずかしい。こんなに開げちゃって」なんて考える余裕もなく、30秒間、「はいッ、開く。はいッ、閉じる」。これ、本気でやるとかなり効くよ。「股を広げる」――これは美のためには必要なのかもね。
もうひとつ、体操教室のきついマシンがスクワット。
「ゆ~っくり腰を落としてぇ~、ハイッ、立つ」とメリハリの効いたかけ声をかけられると、「ぐぉ~っ」だの「ひいいいっ」だのつい、あられもない声が出ちゃう。でもまあ、ここは中高年女性専用だから、どんな声を出そうが平気のへっちゃらなんだけどね。
Tシャツの下には、前回紹介したファスナー付きの汗だし腹巻きを仕込んできたので、わずか5分で額に汗が出てきて、やっている感、たっぷり。そういえば内転筋を強くすると血液やリンパの流れもよくなると、日本舞踊の師匠が言ってたっけ。
4か月ぶりに行ったジムは、「筋肉が女性を救う」のスローガンが壁一面に張られ、「今日の我に明日は勝つ」という美空ひばりのお言葉も。「よしっ!」と私も心の拳を握ったわよ。
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オバ記者(野原広子)
1957年、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。
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