古堅純子さん、がん経験がきっかけ「ヨガは自分を取り戻す時間」【趣味のススメ】

40、50代は仕事や家事に追われて、心や体を追い込みがちになる人も多い。幸せ住空間セラピストの古堅純子(ふるかた・じゅんこ)さん(50歳)は、仕事や家事に追われる日々のなか、48歳でがんになり、自分を見つめる時間の大切さを実感したと振り返ります。

古堅純子さん

そこで始めたヨガによる生き方の変化について伺いました。

仕事や家事に追われた40代後半、がんに

「私はずっと無趣味で、仕事と家庭のことばかりしていました。朝5時には起きて家事をこなし、子供2人と夫を送り出して9時には仕事。家に帰るとまた家事をして寝る、というハードなスケジュールを20代から繰り返してきました。

仕事は“部屋の片付け”という重労働なので、40代になると体が悲鳴を上げていましたが、鍼治療をしてごまかしていました」(古堅さん・以下同)

◆忙しさから検査を先送りに

古堅さんは鍼灸針では改善しない「異常事態」に薄々気づきながらも、忙しさから検査を先送りしていました。

「48歳の頃、生理が止まらなかったり、終わったかと思ったら1週間後にまた来る、不正出血のような状態が続きました。それでも体は元気ですし、“更年期障害の症状かな?”と放っておいたんです。

でもこれは、病院に行けというシグナルだったんですね。検査をしたら子宮頸部の上皮内がんでした」

「自分のための時間も重要」とヨガを

子宮の一部を摘出する手術を受け、古堅さんは2、3週間ほどで仕事に復帰します。

古堅純子さん

◆ジムトレーニングは続かないと判断

「入院をしてみなさんに迷惑をかけた時に、自分と向き合う、自分のための時間も重要だと気付いて、趣味を持とうと思いました。時間があると、つい家のことをしてしまいますから。家族や仕事に全力を注いできましたが、ペースを落とさなければいけないと考えたんです」

健康のためにも運動をしようと考えた末、ヨガを選んだといいます。

「私は運動が苦手なので、ジムのトレーニングは続かないと思いました。私の仕事である掃除や片づけは常に前かがみですし、家事もそうですよね。ならば、ストレッチで体がほぐれて気持ちも落ち着くヨガがぴったりだと考えました」

ヨガをする古堅純子さん

◆慢性的に悩まされていた足腰痛も緩和

入院した年の12月からスタートして約1年半、ヨガには週に2、3回通っています。

「ホットヨガなので、たくさん汗をかけて体がスッキリします。体が硬かったのですが、柔軟性も出てきました。仕事柄、慢性的に足腰が痛かったのも緩和しています」

ヨガでは呼吸も意識するので、いら立つことがあっても一呼吸置くことができるようになり、イライラしなくなったそうです。

若いインストラクターに触発されて、身も心も若返る

「仕事がら私と同年代かシニア世代の方と関わる事が多いのですが、ヨガ教室の先生は若くてスタイルがいいんです。刺激を受けますよね、こんなスタイルに近づきたいって。

何もしなくてもスタイルがいいのは20代まで。体型はたるみ始めていました。でも、ヨガを始めてから引き締まって、足のかたちは今が一番いいかもしれません。

服装も変わりました。仕事では白シャツと緑エプロンなのですが、プライベートでは黒系だったんです。散らかっている部屋は色が多いので、プライベートではダークトーンで統一して疲れないようにしていました。でもヨガでは“ピンクを着てもいいかな”という自分が生まれました。“すごくお似合いです、素敵ですね!”って若いかたにもてはやされると嬉しくて(笑い)」

ヨガをする古堅純子さん

◆服装を変えたことで生活にも張り

服装が変わったことで、生活にも張りができたと言います。

「それまではファッションに興味がなかったので、家ではジャージーを着ていました。部屋着をピシッとしているヨガウエアに変えたら、暮らしに張りが出ました。気分も明るくなったし、自分に意識が向くようになりました。

私は半年前からYouTubeを始めたのですが、姿が画面に映るので若々しくいたいですよね。そういう意味でも、みずみずしくいられるヨガを始めてよかったと思います」

趣味は自分を取り戻す時間

「子供が今年20歳と18歳となり、手がかからなくなりました。私は常に誰かのために時間を使っていましたが、自分のために時間を使うゆとりができた。

そこでダラダラとするのは簡単ですが、趣味があれば“ヨガをしたいから時間を作ろう”と家事も仕事も今までどおりにキビキビとこなして、生活にメリハリができました」

◆趣味で頭の中をリセット

「仕事では、“衣類をこのスペースに収納する”とか、“この家具を移動したほうがスッキリする”など、いつも頭を働かせています。結果を出して、お客さんに満足していただかなければいけないので、とても疲れます。

だから、なにも考えない時間が必要だと思うのです。そういう意味では、素の自分に戻れる時間がないと、いい仕事ができないと考えるようになりました。だから頭の中をリセットできる時間を作る。私にとって趣味は、自分を取り戻す時間です」

この人に聞きました:幸せ住空間セラピスト・古堅純子さん

1970年12月21日生まれ。神奈川県出身。1998年に家事代行サービス会社に入社後、整理収納・掃除を通して古堅式「幸せ住空間メソッド」を確立して独立。5000軒以上のお宅を幸せ住空間にした、予約のとれない片づけのプロ。著書累計60万部を記録。YouTubeチャンネル『週末ビフォーアフター』https://www.youtube.com/channel/UC2n1IMilrQjKlokyBop1Tywでも快適な住空間を構築するノウハウを伝授している。著書に『シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』(朝日新聞出版)など。

取材・文/小山内麗香

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