爪を健康に保つケア方法|爪先の白い部分は2mmは残す、保湿には植物性オイルを

巻き爪や深爪、欠けやすい、筋張っているなど、爪にコンプレックスを抱えている人は多い。でも、「年だから…」と諦めるのはまだ早いです。爪はお手入れ次第で、いくつからでも蘇らせることができます。“育爪”のプロが実践する、きれいな爪のお手入れ法をすぐに始めましょう。

爪の画像

育爪のプロが教える爪のお手入れ方法

不調は爪を見ればわかる

「爪はその人の体と心を映す鏡」と言うのは、育爪スタイリストの嶋田美津惠さん。

「これまで1万人以上の爪を見てきてわかったことは、不調は爪に表れるということです。たとえば貧血の場合、爪がもろくなったり、割れやすくなることがあるんです」(嶋田さん)

爪と健康の関係については、皮膚科医の柴亜伊子さんも次のように説明する。

「爪は皮膚の一部で、硬ケラチンというたんぱく質でできています。そのため栄養状態が悪いとボロボロになるのです。というのも、栄養はまず心臓、脳、血液、肝臓など、人間の生命を維持するための器官で主に使われます。そして、体のどこかの器官で不具合が生じると、そこで栄養が使われてしまうため、爪や髪の毛は後回しになります。つまり、きれいな爪は、体の隅々にまで栄養が行き届いている証拠なのです」

◆爪が乾燥すると二枚爪、縦すじなどのトラブルが

健康な人の場合、爪は1日に約0.1mm、1か月で3mm伸びる。

「爪は爪母(イラスト参照)と呼ばれる付け根の部分で作られます。また、爪のすぐ下にある爪床という皮膚の部分から水分を補給しており、爪の表面からは常に皮膚の2~3倍の水分が蒸発しています」(嶋田さん・以下同)

爪が乾燥すると、トラブルが現れる。主なものには二枚爪、縦すじ、横すじ、ささくれなどがある。

爪の名称図解

主な爪トラブル図解

「爪が完全に生え変わるには半年程度かかりますが、ケアをすればいくつになっても必ず生まれ変わります」

大切なのは、諦めず、こまめに手入れをすることだ。

健康な爪になるためのポイント

健康な爪とはどのようなものなのだろうか。理想的な長さや色、状態など、具体的に見ていこう。

グーにした女性の手

【健康的な爪】爪がきれいなピンク色をしていて、立体的なかまぼこ形をしている

◆健康で美しい爪の特徴

健康で美しい爪には、以下の5つの特徴がある。

【1】爪と爪まわりの皮膚が潤っている。
【2】爪に弾力がある。
【3】爪先が緩やかな弧を描いた楕円形のカーブになっている。
【4】ピンク色の部分が指の先端まであり、立体的。
【5】爪先が透明。

爪は乾燥していると少しの衝撃で亀裂が入ったり、割れたり、裂けたり、二枚爪になりやすい。

「これを避けるためにも、オイルで油分を補ってください。爪には目に見えない無数の隙間があるのですが、オイルは隅々に流れ込み、浸透するので、保湿、保護効果が高くなります。また、オイルには爪の弾力を高める働きがあります。弾力のある爪は衝撃に強いので、欠けたり、割れたりしづらいのです」

◆ケアには植物性オイルを塗るのがおすすめ

爪には植物性オイルが最適。

「おすすめは、マカデミアナッツか焙煎していないごま油。マカデミアナッツオイルは人間の皮脂に近く、なじみもいい。爪専用のものもあります」

さらにオイルを塗った爪や指に水を加えて、乳化させることにより、ベタつきが抑えられ、より浸透しやすくなる。

「水は水道水で構いません。オイルと混ざった水は蒸発が緩やかになり、保湿効果が長続きします」

◆ハンドクリームは効果期待できず

保湿のためにハンドクリームを爪に塗っても、効果は期待できない。

「ハンドクリームの油分は固形に近いので、爪全体に行き渡らず、液体のオイルに比べて、保湿効果が劣ります」

液体オイルと水で油分と水分を補うことで、爪のあらゆるトラブルが半年ほどで解消していくという。

理想的な爪の長さや色は?

爪はピンク色の部分が長いのが理想的。爪先の白い部分を爪切りで切るのは避けた方がいい。ピンク色の部分が短くなると、爪の面積が小さくなり、爪の形が悪くなる。

「爪先に白い部分があるのは、爪本来の状態です。白い部分をすべてなくしてしまうと、爪は元の状態に戻ろうとして、皮膚に密着していた爪をはがし、白い部分を作ろうとします。こうなるとピンク色の部分が減り、爪全体が短くなり、深爪の原因になります」

このようなトラブルを避けるためにも、まずは爪先の白い部分は、最低でも2mmは残すこと。これでピンク色の部分が長くなり、縦長のきれいな形をした爪になる。

◆爪の長さ、形を整えるなら紙やすりを

また、爪の長さ、形を整えるには、爪専用の紙やすりがおすすめだ。

紙やすり

紙やすりは力加減が調整しやすく、爪へのダメージが少ない

「金属製やセラミック製のものは硬すぎて爪に衝撃を与えてしまうため、おすすめできません。紙やすりでも中央のクッションが硬すぎると爪に衝撃を与えてしまう。3mmくらいの厚さのものを選ぶようにしましょう。

紙やすりには種類があり、きめの粗いタイプは180~240グリットで、爪の長さと形を整えるのに適しています。きめの細かい280~400グリットは、形が整った後に断面を滑らかにするのに使います。グリット数が商品に書かれていない場合は、粗めと細かめを用意して使いましょう」

◆やすりで爪の表面を磨くのはNG

爪を削るときの注意点は角を削りすぎないことと、爪の表面は磨かないこと。

「爪を長く見せようと角を削り、爪先が尖ったような形にするのは、両端からピンク色の部分がはがれ落ちてしまうのでNG。また、表面をツルツルにしようとやすりで磨いてしまうと、爪全体が薄く、もろくなってしまいます。元の厚さに戻るまでには約半年かかるので、避けましょう」

これらを踏まえた上で、爪の手入れを行おう。

教えてくれたのは…

◆嶋田美津惠さん…素の爪を育てる育爪サロン『ラメリック』代表。著書は『女は爪で美人になる』(SBクリエイティブほか)。https://ikuzume.jp/about/story

◆柴亜伊子さん…『あいこ皮フ科クリニック』院長。皮膚科、美容皮膚科(肝斑専門)。https://www.orthomolecular.jp/clinic/1609-2/

取材・文/廉屋友美乃 イラスト/楽谷玲子 出典/『女は爪で美人になる』(嶋田美津惠著、SBクリエイティブ)

※女性セブン2021年2月4日号
https://josei7.com/

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