人の印象を左右する顔。せっかくなら、若く生き生きと見られたい。

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カリスマエステティシャンの出口アヤさんが、スキンケアやお風呂のついでに簡単にできるプロの技をまとめた『30秒セルフエステでオンナを磨く』(三笠書房)には、自分自身で気になる顔の悩みを改善する方法が詰まっている。
これまで2万人以上に施術、400人以上のプロセラピストを養成してきた美容のプロである出口さん。彼女が、美容健康業界で27年活動してきたノウハウをセルフエステとして、誰でも最高の効果が出るように考案したメソッドを実践すれば、シワやたるみなど、年齢とともに増える顔の悩みも撃退できそう!
そこで、今回は同書から、悩んでいる人も多いという目の下のクマを改善する方法を紹介する。
セルフエステとは?
エステティシャンの技をベースとしている出口さん考案のセルフエステは、「滞りがちなリンパの流れを改善し、筋肉を緩めて引き締める」というもの。誰でも簡単にできるように考えられたメソッドなので、アイテムを買い足す必要はなく、時間がない人もすぐに取り入れることができる手軽さも魅力。
4色のクマ改善法

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「疲れて見える」「メイクがうまくいかない」など、目元の悩みとして多いクマ。クマには赤・青・茶・黒の4種類があり、それぞれの色によってケア方法も異なるという。
まずは鏡を見て、自分がどのタイプか把握してから、ケアにトライしてみて。
◆赤クマ・青クマの原因は血行不良
赤クマ・青クマは目の周りの血行不良によるもの。比較的軽度なものは赤いクマ、進行すると青いクマになるという。
このようなクマの一番の改善方法は、目元を温めること。1日の終わりに、ホットアイパックをして血行を促して。
美容液や乳液をつけてからマスクをすると、乾燥しがちな目元にふっくら潤いを与えることもでき、一石二鳥!

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◆茶クマはメイク落としが重要
茶クマに悩んでいる人は、ポイントメイクを正しく落とすことが大事。クレンジング剤で目の周りをゴシゴシと洗い落とし、熱いシャワーで一気に流すなんて、もってのほか。
目の周りの皮膚は、薄くて敏感。特に、やさしく丁寧に扱わなければならない部分なのだとか。専用のポイントメイクリムーバーなどもあるけれど、出口さんはホホバオイルやシアバター、オリーブオイルなどの100%未精製の「油脂」を使って落とすことをおすすめしている。
少し面倒に思えても、この数分の手間をかけるだけで目の下の茶クマは軽減され、目の下の色素沈着やシワ改善にも有効。

『ビジュアルでわかりやすい 30秒セルフエステでオンナを磨く』より
【アイメイクの落とし方】
【1】下まつげの下に水に浸したコットンをあてる。綿棒に「油脂」を含ませ、マスカラやアイメイクをコットンに向けて半円を描くように、丁寧に取り除く。
【2】綿棒に色がつかなくなるまで、1~2回繰り返す。
◆黒クマはたるみが原因
黒クマはもっとも進行したもので、たるみが原因で起こる、少しやっかいな症状。目の周りの筋肉がかたくなるとたるみが生じ、そのたるんだ部分に影ができ、黒く見えることが原因とか。
このようなクマの場合、目の周りの筋肉にアプローチしていくことが一番の改善策。
【目の下のたるみ解消ストレッチ】
【1】顔を正面に向け、まぶしいものを見上げるように目を細める。このとき、下まぶたの筋肉を上に持ち上げるように動かす。
【2】この状態で5秒間キープ。これを10回繰り返す。(目の下に人差し指を添えると、筋肉の動きがわかりやすい。
老け見えの原因となるクマのケアを
どんなに顔のお手入れをしても、目の下にクマがあるだけで、残念ながら老けて見られがち。そして、クマは時間が経つと取れにくくなる。
しかし、ちょっとした手間でクマは改善できるので、スキンケアの一環として取り入れてみて。
教えてくれた人:出口アヤさん
でぐち・あや。美容家。一般社団法人 国際セルフエステアカデミー代表理事。年会費600万円の会員制エステで責任者を務めたあと、麻布十番でエステサロンを開業。女優やモデルなど、多くの著名人をはじめ、これまでに2万300人以上の施術を担当。養成したセラピストは400人を超える。アロマセラピー、リフレクソロジー、リンパマッサージ、マタニティマッサージ、気功、東洋医学、心理学などを学び、オリジナルの技術を生み出し、女性誌をはじめ各メディアで注目される。しかし、2011年に発症した手の持病により、エステティシャンを断念し、自分自身で美と健康を維持できるノウハウを広く伝えるべく「セルフエステ」を確立した。https://deguchi-aya.com/
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