夫にお願いをしたいときのコツ|「夫の辞書に”察する”はない」と知るべし

夫婦の会話は昔はなんとなくあったけど、今はさっぱり。むしろ、会話することすらなくなったということも。しかし、コロナ禍で家にいる時間が増えて、意思疎通がうまくいかないという現実が浮き彫りになってきた夫婦も多い。実は、男女の考え方の違いがすれ違いを生んでいると、専門家はいう。

家族だからこそ、共有したいことやお願いしたいこと、伝えなければいけないことはどうしてもある。そこで、会話がスムーズにいくコツをよくある場面ごとに伝授。お互いの本音も解説するので、なぜすれ違っていたのかもわかるはず。良い関係を築けば、心地よい夫婦になれますよ!

楽しそうに会話をする50代くらいの夫婦

写真/ゲッティイメージズ

感想を伝えたいときのテク

●妻の本音「私の感動を共有したいわ
●夫の本音「うんちくを教えてあげたい。そしたらもっと感動するだろ」

女性は心を動かされるようなことやものに出合うと「きれい」「かわいい」などと気軽に抽象的な表現をしがちだが、それは単に感動を共有したいから。しかしこれは男性には理解されがたい。逆に、きれいやかわいいの根拠を教えようとしたり、知りたがり、感動に水を差す原因になる。

男女関係の問題に詳しい川崎貴子さんは言う。

「夫に悪意があるわけではなく、もっと妻に喜んでほしいと思っています。ですから、多少面倒でも、夫の話を受け止めてあげましょう。そして、“教えてくれてありがとう”などと一言添えると、夫も満たされるはずです」(川崎さん・以下同)

◆感動を共有したいなら感性の合う人と

そもそも、相手が誰であろうと、自分の思いは他人と共有できないものなのだ。

「感じ方は千差万別。そう割り切れば、相手に感動を否定されても腹が立たないはずです。そして逆に、似たような思いを持っていれば、うれしさも倍増しますよね。私自身、夫とは感性も興味の対象も違うので、感動を共有しません。趣味や感性の合う友達を選んで感動を伝えています。夫婦は生活のパートナーであって趣味のパートナーではないと、割り切るのも大切です」

うんちくをならべる夫とうんざりする妻のイラスト

感動は共有できないと思うべし

お願い事をしたいときのテク

●妻の本音「細かく言わないと、わからない? それくらい察してほしいわ
●夫の本音「気を利かせたつもりが怒られた…。だったら、何をしてほしいのか、細かく教えてほしいよ

例えば、料理中にしょうゆが切れ、夫に「しょうゆを買ってきてくれる?」とお願いする。すると夫は、あろうことか高級なアゴだししょうゆを買ってきて、「これだと、煮ものももっとおいしくなるんじゃない?」とドヤ顔。妻が欲しかったのは、 いつもの安いしょうゆなのに…。

このように、気を利かせたつもりが逆に妻の怒りを買うケースも多いだろう。夫としても喜んでほしくて買ってきたのに、なぜか怒られてしまい、二度とお使いなんかするかとへそを曲げる原因に。

◆夫の辞書に「察する」という言葉はない

こうした残念な食い違いは、具体的に指示を出す、というひと手間で解決する。産婦人科医の池川明さんが解説する。

「犬タイプの夫は、言われたことを忠実に行いますが、察することは苦手なので、わかりにくい指示のまま任せてしまうと、家族を喜ばせたいなど、意外な方向に気を回しがち。買い物を頼むなら、店名からメーカー名、商品名、予算など具体的に伝えるのがおすすめ。“ここまで言わなくてもわかるだろう”という思い込みはご法度。察しない夫が悪いのではなく、そういう生き物なのだと受け入れてあげましょう」(池川さん)

→「妻は猫タイプ、夫は犬タイプ」について詳しくはコチラ

妻が具体的に勝ってきてほしいものを言っているのと、それをメモする夫

「買ってきて」だけでは伝わらない

秘密を打ち明けるときのテク

●妻の本音「嘘ではないけど、自分に不利だったり、相手を傷つけるくらいなら、全部は言わないわ
●夫の本音「包み隠さず全部話してスッキリしたい!」

秘密を打ち明けないとならない場合も、夫婦で考え方の違いがある。

例えば、夫が自分の母親から妻の悪口を聞かされた場合、そのまま妻に報告してしまう。これは男性が、自分の発言が相手にどんな思いをさせるかまで配慮できない傾向にあり、相手の感情より、真実を話して自分はスッキリしたいと思っているから。

一方、妻はすべてを話すことで相手に不快感や誤解を与えるなら、嘘は言わずともすべては語るまい、という配慮と情報の取捨選択ができる。

◆夫は妻の心情まで考慮して嘘をつけない

男女の脳の違いを研究する佛教大学保健医療技術学部教授の河田光博さんが、その理由を教えてくれた。

「右脳と左脳を同時に使いこなせる女性は、状況を察知する力が長けているため、このような芸当が可能です。動物行動学者、デズモンド・モリスによると、男性より女性の方が精神的に成熟しており、男性の方が子供っぽい性質を持っているとされています。

そのため、仕事先では大人としてのふるまいができても、戦闘モードから離れた家庭では子供が母親に今日あったことを無邪気に報告してしまうように、すべてを話してしまうわけです。これが、デリカシーに欠ける発言につながります」(河田さん)

元彼の写真を指差す夫と、男友達と伝える妻のイラスト

「嘘」と「方便」を使い分けよう

教えてくれたのは

川崎貴子さん/キャリアコンサルティング「リントス」代表取締役。主な著書は『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(ベストセラーズ)など多数。
http://lintos.jp/greeting

池川明さん/池川クリニック院長、医学博士。主な著書は『男と女は、イヌとネコ 違いがわかればもっとハッピー! 夫婦の異文化交流術』(BAB JAPAN)など多数。http://ikegawaclinic.net/

河田光博さん/医学博士。佛教大学保健医療技術学部教授、京都府立医科大学名誉教授。専門分野は神経内分泌学、脳科学、解剖学。
https://www.bukkyo-u.ac.jp/faculty/teacher/428.html

取材・文/桜田容子 イラスト/ユキミ

※女性セブン2020年11月19日号

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