更年期の骨密度低下でシワやたるみ!見た目年齢や骨折リスク改善のため今やるべきこと

更年期で骨密度が減るため、閉経後の「骨粗しょう症」や「いつの間にか骨折」が多いというのは聞いたことがあるだろう。しかし、心配なのは骨折だけではなく、見た目の若々しさも骨が関係しているというのだ。

元気に長生きするために大切なのは、なんといっても体を支える骨。しかし、女性ホルモンの減少で骨密度も低下してしまう。「年なんだから仕方がない」とあきらめないで。閉経後も骨を丈夫にする最新治療法を紹介します。

更年期に骨がもろくなるメカニズム

「閉経後は骨粗しょう症が心配と、骨密度検査を希望する患者さんが以前より増えてきています」

と、浜松町ハマサイトクリニック産婦人科専門医の吉形玲美さんは言う。

骨密度を測っている女性

骨は刺激を与えると強くなるので適度な運動も骨を丈夫にする要素。週に数回の散歩でも効果があるという。(写真/ゲッティイメージズ)

そもそもなぜ、閉経を機に骨密度は減少するのか。

「骨はカルシウムの塊ではありません。古くなった骨を壊す破骨細胞と、新しい骨を生成する骨芽細胞が一定のサイクルで働き、もとの骨の形と密度を保ちながら、随時新しい骨に入れ替えているのです。

◆女性ホルモンの減少が骨のバランスを崩す

女性ホルモンには骨を生成する骨芽細胞を育てる働きと破骨細胞を抑える働きがありますが、その女性ホルモンが減少すると、骨は壊される方に傾きます。つまり、“壊す”と“作る”のバランスが崩れてしまうのです。これにより、骨密度も低下してしまいます」(吉形さん・以下同)

骨密度が低下すると骨はもろくなり、「骨粗しょう症」となる。この病気が怖いのは骨折をしやすくなる点。女性では、介護が必要になる原因の第3位に骨折があげられており、70代以降の女性では2人に1人が罹患している。

しわやたるみも骨密度の低下が原因

骨密度が低下すると、骨折しやすくなるだけでなく、見た目も老けてしまう。

若いときと更年期の顔の骨の違いをイラストで比較している

左が若いとき、右が更年期の骨の様子。骨密度の低下がたるみの原因に

イラストを見てほしい。眼窩(目の部分)と頬骨の形が違う。骨密度が低下すると、骨がもろくなったり生成されにくくなるので、穴の部分が大きくなり、頬やあごを支える骨も小さくなるのだ。そうなると上にのる皮膚が支えられなくなり、目の下や頬、口のまわりにしわやたるみができるのだ。

◆いくらケアしても効果が上がらないのは骨のせい

「こうなると、いくらマッサージや化粧品、美顔器でケアをしてもあまり効果が見られません。そもそも土台がないからです。骨密度を上げることは、健康だけでなく、美容にも関係してくるのです」

骨は治療次第で何才からでもよみがえる

では骨密度はもう二度と上げられないのだろうか。

「実は、何才からでも骨密度は上げられます。骨粗しょう症の治療薬としては、骨を壊す働きを抑える薬や骨を作る働きを高める薬、骨の作り替えのバランスを整える薬などがあります。これらは骨の代謝を改善し、骨密度を増やしたり、骨質(骨の強度やしなやかさを左右)を改善します。専門医がその人の骨密度や骨の状態に合わせてそれらの薬を組み合わせて処方します」

こういった治療は、吉形さんのクリニックはもちろん、整形外科や内科などで行われているという。

たんぱく質とビタミンDを意識して摂ること

さらにセルフケアも有効だ。そのためにはまず、骨密度を測り、自分の骨の特徴をつかんでおいた方がいいという。

頬などのたるみを気にする女性

写真/ゲッティイメージズ

「骨密度の測定は、可能ならば更年期に入る前に行うのがおすすめです。もしその時点で骨密度が標準より低ければ、食事や運動などによる予防を早くから始められるからです」

骨密度の測定は健診を行っているクリニックや病院などの医療機関ででき、費用は保険適用で千数百円程度だ。

◆ビタミンDは魚類やきのこ類に豊富

セルフケアの方法としては、やはりカルシウムの摂取が効果的ではあるが、それだけでは足りない。骨の主成分はカルシウムとコラーゲンというたんぱく質。骨の構造を鉄筋コンクリートに例えると、カルシウムはコンクリートで、コラーゲンはそれを支える鉄筋にあたる。強い骨組みを作るには、片方だけ補っても意味がないのだ。

「これらに加えてさらに、ビタミンDの摂取もおすすめします。ビタミンDが不足すると、カルシウムが骨に吸収されなくなるため、カルシウムだけ摂取しても意味がありません。さらに、この栄養素には、免疫力を上げ、筋力を増強する作用もあります」

ビタミンDは魚類やきのこ類に豊富。そのため、吉形さんは「鮭ときのこのホイル蒸し」をよく作るという。滋味に富んだ食材が豊富なこの季節、骨を強くするメニューを試してみては?

取材・文/上村久留美 イラスト/ico.

※女性セブン2020年11月5、12日号

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