「寝ても寝ても眠い」は危険なサイン?知らぬ間に抱える「死の病」

寝苦しい夏から一転、ゆっくり、深く眠れる「秋の夜長」がやって来た。夏に比べて日照時間が短く、気温の高低差も少ない秋は、覚醒と睡眠を切り替えてくれる睡眠ホルモンの「メラトニン」が分泌されやすくなり、睡眠の質が高くなるといわれている。夏の寝不足を解消すべく、普段よりもたっぷり眠る人も多いだろう。

しかし、もしいくら眠っても寝たりない…そんなふうに感じているとしたら、その陰に「病気」や「不調」が隠れているかもしれない。

椅子にもたれてあくびと伸びをする女性

写真/ゲッティイメージズ

8~10時間睡眠を2週間続けてみる

そもそも、現代人はほぼ全員睡眠不足だと話すのは、ライフスタイルの面から睡眠障害を考える、すなおクリニック院長の内田直さんだ。

「人によって、必要な睡眠時間は異なります。しっかり眠っているはずなのに電車の中でうとうとしてしまうなど眠気を感じるならば、少なくとも8時間、できれば10時間の“長時間睡眠”を2週間続けてみてほしい」(内田さん・以下同)

長時間睡眠で日中の眠気が解消されるかどうかを観察する。これで眠気が取れたら、それまでの時間では睡眠が不充分だっただけ。

「多くの人はこれで解消される。自分に合った睡眠時間を見つけるのが大切です」

いびきの有無が鍵

長時間睡眠で変化がない場合は、いよいよ病気の可能性が出てくる。まず心当たりを探りたいのは「睡眠時無呼吸症候群」だ。

「睡眠時無呼吸症候群は、夜寝ている間に呼吸が止まってしまう症状。自覚症状がないため気づきづらく、知らないうちに悪化していた、というケースも少なくない」

睡眠時無呼吸症候群になると眠りが浅くなり、睡眠時間を長く取っていたとしても日中眠気を感じる。血液の循環も悪くなるため、脳や血管などに負担がかかり、脳卒中、狭心症、心筋梗塞などのリスクも上昇する。

◆医師に相談かアプリや簡易検査キットでチェックを

「この症状を診断するためには、病院に入院して睡眠中の体の状態を調べる大がかりな『ポリソムノグラフィー検査』が必要になります。ただし、いびきをかくため、起きたときにのどや頭が痛むのであれば、その疑いがあるため、医師に相談した方がいい」

心当たりがある場合は、いびきを録音するアプリや簡易検査キットを使って、自宅で調べるのも手だ。

◆脚がむずむず、ヒクヒクする

「そのほか、脚がむずむずして寝つけない『むずむず脚症候群』(レストレスレッグス症候群)、寝ているときに足がピクピク動いて眠りが浅くなる『周期性四肢運動障害』、夢の内容が体の動きとして表れる『レム睡眠行動障害』なども無意識のうちに睡眠を妨げ、日中眠くなる。これらの病気も、治療が必要です」

ホルモン分泌の低下が影響?

お腹をおさえる女性

生理前や生理中の強い眠気は『月経関連過眠症』の可能性も(写真/ゲッティイメージズ)

睡眠専門医の坪田聡さんは「ホルモンの分泌に問題がある場合も、強い眠気が出ることがある」と解説する。

「新陳代謝を促し、元気に活動するために必要な甲状腺ホルモンの分泌量が減ると眠気が起こるため、日中の眠気は『甲状腺機能低下症』が原因であるとも考えられます」(坪田さん・以下同)

◆女性ホルモンが眠気を生んでいることも

女性ホルモンが大きく関与する月経が眠気を生んでいることもある。

「生理前に強い眠気があるならば、『月経関連過眠症』の可能性が。原因として、排卵から月経までの黄体期はプロゲステロンと呼ばれる、眠気を起こす物質を発生させる作用を持つ女性ホルモンの分泌量が多くなることが考えられます。加えて1日の体温の変化が小さくなり、睡眠と覚醒のメリハリがつかないことも理由として挙げられる」

人によっては、睡眠薬をのんだときと同じくらいの眠気を感じるという。毎月、生理前に眠気に悩まされているのであれば、婦人科の診察を受けた方がいいだろう。

※女性セブン2020年10月15日号

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