顔の肌荒れの原因は内臓にあり!?口のまわりは胃腸、額は心臓の不調に要注意

「あごのにきびは想われにきび」というけれど、年々増えるシミやしわにも、何か意味でもあるのかしら――なんて、鏡をのぞいてため息をついている場合じゃない! 肌悩みの陰に隠れた体の不調に気づくことができれば、きれいも健康も、まだまだ取り戻せるかも。

肌荒れの原因は内臓にある?

マスクを少し外して肌荒れを気にする女性

その肌トラブル、本当に“マスク荒れ”?(写真/ピクスタ)

いまやどこに行くにもマスクをつけて出歩くのが当たり前になった。そのせいか、マスクで隠れたあごやフェイスラインの肌荒れといった悩みを訴える人が増えている。都内のある皮膚科では、3~6月の患者数が前年の20倍になったという報道もある。

しかし、もしかしたら、その肌悩みの原因はマスクではなく、“あなたの”体の中にあるかもしれない。

◆東洋医学で肌は血管、内臓などの”映し鏡”

東洋医学に精通する、医学博士で東京薬科大学中国医学研究室准教授の猪越英明さんが話す。

「東洋医学では、肌は血管、内臓、神経など、すべての“映し鏡”と考えます。つまり、肌トラブルが表れたら、原因は肌そのものではなく、トラブルのある部位とつながっている血管や内臓などの”体の内側”あるということ」

これはいったい、どういうことか。

肌が荒れていれば内臓も荒れている?

東洋医学では、すべての内臓を総称して「五臓六腑」という。

「肝」「心」「脾」「肺」「腎」と呼ばれる5つの領域が、体の根幹となる「五臓」であり、それぞれが西洋医学でいう血流やホルモン、自律神経などの調整を担っている。同時に、それぞれが胃や腸、膀胱といった「六腑」と対応し、さらにそれが額やあご、髪、爪などの細部に影響している。

つまり、体のいちばん外側である肌にトラブルが起きたということは、足つぼなどでいう「反射区」のように、そこに対応する六腑ないし五臓の働きが乱れているということになる。

◆顔の部位ごとに対応する五臓がある

「五臓六腑が互いに影響し合いながらバランスを保っていることが、心身の健康において最も重要です。現代の医学でははっきり証明されていませんが、経験的に、顔の部位ごとに対応する五臓があることがわかっています。すなわち、額、口のまわり、鼻、あごといった顔のパーツに肌荒れが起こるのは、それぞれその部位につながる内臓に不調があるというわけです」(猪越さん・以下同)

フェイスラインの肌荒れはホルモンバランスの乱れ

鏡を見て肌荒れに悩む女性

写真/ピクスタ

増加しているフェイスラインの肌荒れは、東洋医学的にいえば「腎」と呼ばれる領域の不調にあたる。

「腎は生殖機能やホルモンの調整を司っており、生理不順や更年期などによってホルモンバランスが乱れている場合、フェイスラインに肌荒れが起こりやすいのです」

東洋医学では、不調のある部分に直接治療を施すことはせず、全身のバランスを見ながら治していく。さらに肌荒れの反射区を見れば、より適切なケアもできるようになる。

◆ホルモンによって皮脂が増え、肌荒れ、にきびも

一方、東洋医学、西洋医学、美容医療を組み合わせた治療を行うemiスキンクリニック松濤院長の中崎恵美さんによると、こんな見解も。

「西洋医学的な観点で言うと、一概に“ホルモンバランスの乱れだけがフェイスラインに影響を与える”とは言い切れません。もちろん、肌がこすれたり毛穴から雑菌が入って炎症を起こす場合もある。一方で、生理前の女性が肌荒れしやすいのは、たしかにホルモンバランスの変化によるものですが、ホルモンによって皮脂が増えることで、あご以外の部位にも肌荒れやにきびができます」

トラブルのもとが五臓(体の内側)にあるのか、外的なものなのか、その両方なのかを考えて、総合的なケアが必要になってくる。

口まわりは胃腸のトラブル

「口まわりはもともと皮脂が少ない部分。加えて、食事や会話のために皮膚がよく動くので、特に乾燥しやすい。乾燥を防ごうとして皮脂が出すぎることで、にきびや肌荒れが起こりやすいのです」(中崎さん・以下同)

中崎さんによれば、口のまわりは東洋医学では「脾」と対応している。食事から摂った栄養を全身に送る役割を担う領域で、胃腸での消化吸収に深く関連している。

そもそも、人間の消化管は口から胃、小腸、大腸、肛門までつながる一本の“管”。管の中の不調は“入口”である口まわりに出る。

◆にんじんや豆腐、牛肉を食べるのが◎

「暴飲暴食のほか、油っこいものや甘いもの、刺激物を摂りすぎることで消化を担う脾がバランスを崩してしまう」

食生活全般の改善はもちろんだが、東洋医学的には、にんじんや豆腐、牛肉など、ほんのり甘みを感じられるものを食べるのがいいとされている。

こめかみの吹き出物は睡眠不足

写真/ゲッティイメージズ

こめかみや額などは皮脂が多いため、特に思春期ににきびに悩まされた人も多いだろう。

「こめかみは『肝』と対応します。『肝』といっても、肝臓を指しているわけではなく、エネルギーや血液などを作って蓄える働きを担う領域のことをいいます。筋肉や腱、靭帯、爪とも対応していますが、特に目元と密接につながっており、こめかみの肌にも影響しやすいのです」

額に対応する五臓は「心」と呼ばれ、その名の通り精神や脳、心臓などと密接に関係している。

「感情や意識をコントロールしているほか、全身に血液を巡らせる重要な働きを担っている領域です。睡眠時間が不足したり、眠りが浅かったりすると心が乱れ、額の肌トラブルが起きやすくなります」(猪越さん)

◆シャンプーのすすぎ残しにも注意

額が荒れる原因は、睡眠不足以外の問題がある可能性も高いため、まずは外的な原因を取り除いてから、体の中にアプローチするのがいい。

「前髪が触れたり、シャンプーのすすぎ残しがあったりすることは、肌荒れの大きな原因の1つ。まずは肌を刺激しないように気をつけて。その上で、最低7時間の睡眠時間を確保するなど、心のバランスを整える生活を」(中崎さん)

心の乱れには、ごぼうやふきなど、苦みのある食べ物がいいとされている。

※女性セブン2020年10月8日号

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