【更年期の悩みを解決!】イライラの原因と解消する漢方、ツボなど5つの方法

女性の更年期とは、一般的に閉経の前後5年間のことを指す。

ベッドの上でうずくまる女性

写真/Getty Images

早い人で40代前半から、遅い人で50代後半から月経がなくなり、更年期にあたる計10年間は、女性ホルモンの量が変化するため、不調を感じる人が多くなるという。

最近、家族や友人になぜかイライラ! これって、もしかして更年期のせい…? いわゆる更年期の症状と言われるものが気になる人は、年齢のせいとあきらめずに対策を試してみて。「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」薬剤師の清水みゆきさんが5つの方法を教えてくれた。

「財団法人女性労働協会が平成15年に実施した『女性労働者調査』によると、更年期には『怒りやすく、イライラする』という症状を感じるかたは20.9%もいます。この怒りやすくなる、イライラして疲れるという症状は、人間関係や本人の精神に影響を与え、日常生活に支障が出ることがあります。そのため、多くの女性が悩んでいるのです。そんなかたにおすすめなのが漢方です。健康的な食事や運動を毎日続けるのは苦手というかたも、医薬品として効果が認められた漢方薬なら、症状や体質に合ったものを毎日のむだけなので、手間なく気軽に継続できますよ」(清水さん)

第3回のテーマは「更年期のイライラ」。「最近はちょっとしたことでもイライラして、家族と喧嘩してばかり」「イライラのせいで食べる量が増えて体形も気になる…」など、更年期症状が疑わしいのなら、更年期のイライラを引き起こす原因や、根本から更年期症状を改善するための方法を知ることから始めてみては? 以下の清水さんによる解説を、快適に過ごすために役立てて。

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更年期のイライラ…その原因は?

イライラしている人のイラスト

更年期のイライラは、女性ホルモン(エストロゲン)の減少が原因と考えられています。女性ホルモンは、体内で気持ちを落ち着かせる物質の生成にかかわっています。

更年期になると、女性ホルモンが減少するため、感情のコントロールが難しくなりイライラしやすくなってしまいます。また、ホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れることもイライラの原因に。

さらに、更年期は子育て、仕事、親の介護など、ストレスが増える時期でもあります。そうした変化もイライラを悪化させる原因となります。イライラすると、ストレス解消のために食べすぎたり、高カロリーなお菓子が欲しくなったりしますよね。ですから、イライラを解消すれば、ダイエットがスムーズに進む可能性も高くなりますよ。

更年期のイライラは生活のひと工夫で改善

更年期のイライラは家族や職場の人間関係がぎくしゃくしたり、不眠の原因になったりすることもあり、つらいものです。また、ストレスによる食べすぎで太ってしまうかたもいらっしゃるかもしれません。そこで、自宅で簡単にできる解消法をご紹介します。

◆イライラ改善のお助け食材をプラス

大豆製品の画像

女性ホルモンとよく似たイソフラボンという成分は、大豆食品に多く含まれています。納豆や豆腐、豆のサラダなど毎日の食事で積極的にとるようにしましょう。

また、ほうれん草や赤パプリカといった緑黄色野菜などビタミンCとB群を含む食品も、代謝を助けて気持ちを落ち着けてくれます。さらに、生姜、ねぎ、にんにく、セロリ、春菊などの香味野菜もおすすめです。漢方医学では、イライラの原因として気(生命エネルギー)の巡りが悪くなっていると考えられていますが、香味野菜にはイライラを解消する働きがあるので、ぜひ献立に加えてみてください。

◆香りのよいお茶でリラックス

ガラスのカップに赤いハーブティーが注がれている。その後ろには様々な茶葉が並んでいる

香りにも、イライラの原因となる気の巡りをよくする働きがあります。
特におすすめはミントティーです。ミント(薄荷)は漢方薬の材料としても使われており、気の滞りを改善してくれるので、イライラ対策にぴったり。ミントの香りで気持ちもリフレッシュすることができます。
他にも、ジャスミンティーやカモミールティーも気の巡りをよくするので、更年期のイライラ改善に効果的といえます。

◆イライラを改善するツボ押し

気の巡りをよくするツボを刺激することで、ストレスを緩和することができます。イライラするかたにおすすめのツボは以下の2つです。

ツボの太衝(たいしょう)を図解
◆太衝(たいしょう)
足の甲側の親指と人さし指の骨が交差する前のへこんだ場所を押して刺激します。

ツボの膻中(だんちゅう)を図解
◆膻中(だんちゅう)
胸の中央(左右の乳房の真ん中)のあたりをやさしくなでおろしてさすります。

◆病院でホルモン治療を受けるのも有効

更年期のイライラの治療法として、ホルモン補充療法(Hormone Replacement Therapy:HRT)もあります。婦人科や産婦人科、内科で受けることができます。

ホルモン補充療法は、不足しているエストロゲンを飲み薬や貼り薬、塗り薬などで補うことで、ホルモンバランスの乱れを和らげ、閉経したあとのホルモン状態にスムーズに体をあわせていく治療方法です。 また 不正出血、乳房がはる・痛む、吐き気などの副作用やまれに血栓症を起こすリスクがあるので医師の管理下の治療が必要です。

しかし、気分の落ち込みなどの精神症状の場合は、ホルモン補充療法を受けても効果が十分出ないこともあります。そのようなときは、カウンセリング、睡眠導入剤、抗うつ剤、漢方薬などを服用する、もしくは併用した方が効果が期待できます。治療方針については主治医とよく相談しましょう。

漢方薬のイラスト

◆漢方薬で更年期のイライラを改善

女性は月経の度に血(血液)を消耗するため、更年期になると血の不足や滞りが生じます。すると、血から栄養を与えられる気の量が減ったり、巡りが悪くなり、なんとなく体調が悪いという状態である不定愁訴を引き起こすと考えられています。

漢方薬は天然の植物や動物由来の生薬で作られており、「脳内の特定の物質の働きを強めてイライラを抑える」のではなく、気の乱れを改善して自律神経のバランスを整えたり、自然治癒力を高めたりすることで、根本的な解決(体質改善)を目指します。また、漢方とホルモン補充療法をあわせて行うこともあります。

漢方薬は、西洋薬の使用量はできるだけ減らしたいというかたでも取り入れやすく、のむだけでいいという点も継続しやすいポイントです。更年期のイライラの症状や体質は人によって異なりますので、ひとりひとりに適したものを取り入れるようにしましょう。

更年期のイライラに悩む人におすすめの漢方

漢方と薬剤師のイラストイメージ

・ホットフラッシュや疲れやすい、肩こり、頭痛など不定愁訴が多い人に

【加味逍遙散(かみしょうようさん)】
乱れた気のバランスや血の巡りを整え、精神の興奮やのぼせなど上半身の熱を冷ましてイライラを改善します。

・動悸や不眠、不安感などもある人に

【柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)】
イライラの原因である気の滞りを改善するとともに、精神を落ち着かせます。

・手足が冷える、肩こりがひどい人に

【四逆散(しぎゃくさん)】
気と血の巡りをよくして、イライラや憂鬱、心身の緊張を和らげます。

過去のお客さまの中には、生理不順が気になるようになってから、気持ちが不安定になって些細なことでイライラし、家族と喧嘩ばかりするようになったという48歳の女性もいらっしゃいましたが、漢方薬をのみ始めて1か月ほどで気持ちが落ち着き、家族との関係ももとのようによくなった、さらに便秘も改善した、という事例もありました。

自分に合った漢方薬が知りたい、コスパよく漢方をのんでみたい、というかたには、AI(人工知能)と漢方のプロフェッショナルが症状に合った漢方を見つけ出し、効く漢方を自宅に届ける「オンラインAI漢方」などの、スマホで気軽に頼めるサービスもおすすめです。

更年期のイライラ解消にはリラックスすることが大切!

原因不明のイライラは、更年期の女性ホルモンの減少が原因かもしれません。

我慢するしかないのかな、とあきらめないでください。漢方を取り入れたり、食事やお茶を変えたりするなど、リラックスできる工夫を心がけましょう。自分にあった方法で、更年期のイライラを根本的に改善していきましょう!

教えてくれた人:清水みゆきさん

清水みゆきさんの写真

しみず・みゆき。漢方薬・生薬認定薬剤師。JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康つくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在は「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」の薬剤師として働きながら、漢方やハーブの通信講座の運営や、セミナー講師としても活動中。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方) https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

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