薬草風呂で免疫力アップ!自宅で楽しむためのハーブの作り方、おすすめ薬草などを紹介

自粛生活のモヤモヤがよくやく解消されると思ったら、ジメジメと不快な時季がすぐそこ。心身ともにリフレッシュするには入浴がいちばん。そこで、先人の知恵が詰まった「薬草風呂」に自宅でトライしてみませんか? いま活況を呈する入浴剤市場から、注目の商品やエクササイズも併せてどうぞ。

花びらを散らしたバスタブに片足を乗せた画像

薬草には抗菌作用に自律神経を整える効果も(写真/アフロ)

薬草にはどんな効果があるの?

週7回以上入浴する人は、週2回以下の人に比べて介護を受けるリスクが3割減少する(*)という研究データもあるお風呂。日本に現在のような入浴スタイルが根付いたのは江戸時代初期、肩まで浸かれる「据え風呂」の銭湯が登場してからだ。銭湯では、端午の節句に菖蒲湯、冬至にはゆず湯など季節の行事にあわせた薬湯(くすりゆ)が用意され、人々は無病息災を願いながら入浴をしていた。では、薬湯はいつ生まれたのか?

【*千葉大学と早坂さんなどの研究グループが2018年、65才以上の高齢者を対象に調査し発表】

「古い記録の1つに、鎌倉時代に始まった『五木八草(ごぼくはつそう)』があります」

そう語るのは風呂研究の第一人者である早坂信哉さん。

「五木は桃、梅、柳、桑、杉などのことで、八草は菖蒲、ヨモギ、オオバコ、ハス、オナモミ、スイカズラ、クマツヅラ、ハコベ。人々はこれらを湯に入れて楽しみました。いわば入浴剤の原型です」(早坂さん)

五木八草については、江戸時代の『庭訓往来(ていきんおうらい)』(寺子屋の教科書)や医学書にも記載があることから、体によいものとして、大衆から支配層まで広く利用されていたことがわかる。

◆抗菌・抗ウイルス作用、免疫力アップ

一方、「近代以前の西洋では、体の治療は身の回りのハーブで行われていた」と話すのは、薬剤師の林真一郎さん。

「薬草には抗菌・抗ウイルス作用、免疫を高めて感染を防ぐ作用があります。健康維持のために薬湯は有効ですし、お茶や料理で摂取するのも効果的です。人により肌に刺激を感じることもあるので少量から始めること。また、着色することもあるため、残り湯を洗濯に使うのは控えてください」(林さん)

いまスーパーに並ぶ柑橘類の皮も立派な薬湯になる。

「よく洗い、ストッキングや水切りネットに入れて湯に浮かべれば、皮に含まれるリモネンという物質が保温効果や血流を促し、ビタミンCが水道水の塩素も中和してくれます」(早坂さん)

健康維持が必須のいまこそ、安心・安全な自家製薬草風呂で心身を健やかに保ちたい。

薬草風呂を楽しむための準備

逆さにつるして乾燥させたハーブの画像

乾燥させてドライハーブに(写真/アフロ)

【1】ドライハーブを作る

ハーブは軽く洗って水気を拭き取る。3~4本ずつ束ねて風通しのよい日陰に吊るし、自然乾燥させる(水分が残っているとカビのもととなるので、完全に乾燥させること)。生のハーブが手に入らない場合は市販のティーバッグでもOK。

【2】もみ出すor煎じる

ティーパック(大)や布袋などにドライハーブ10gを入れ、浴槽に浮かべてもみ出すか、500ml~1Lの熱湯で同量のハーブを10分以上煎じ、抽出液を浴槽に入れる。煎じる器は鉄製よりも薬効成分を保つ土瓶などがおすすめ。

自家製薬草風呂に!薬草6種とその効果・効能

【どくだみ湯】

どくだみの写真

<効能>
6月の季節湯。繁殖力もにおいも強く“庭のやっかい者”とされる半面、「十薬」の異名の通りさまざまな薬効がある。

「消炎や殺菌作用があり、湿疹・かぶれなどに効きます」(林さん・以下同)

排気ガスを浴びた道端に生えているものは使用せず、市販のどくだみ茶で代用を。

【タイム湯】

タイムの葉

<効能>
殺菌力が極めて高く、古代エジプトではミイラの防腐剤として使われていた。

「免疫力や自然治癒力を高め、菌やウイルスによる感染を防ぎます。風邪や気管支炎の予防にもいいですよ」

スパイスとして売られている乾燥タイムでも代用可。

【カモミール湯】

カモミールの花

<効能>
ここで使われるのはハーブティーでおなじみのジャーマンカモミール。

「リラックス効果のあるお茶として世界中で愛されていますが入浴にもおすすめです。肌荒れや湿疹を和らげる消炎作用があります」

また、体を温める作用もあるので、冷房で冷えた体にも最適だ。

【ペパーミント湯】

ペパーミントの葉

<効能>
8月の季節湯。

「爽やかなメントールの香りは中枢神経を刺激し、脳の働きを活性化します。湯に入れればひんやりした感覚が楽しめ、梅雨どきの倦怠感や不快感を解消します」

日本固有の「和ハッカ」はペパーミントよりメントールの含有量が多い。

【バラ湯】

ピンクのバラの花

<効能>
優美な香りで女性に人気のハーブ。

「ストレスによる不安を鎮静させるほか、シミやしわの予防、皮脂分泌を調整するなどの美容効果もあります」

バラの種類は何でもOKなので、飾った花でドライフラワーを作り、再利用してみよう。

【ラベンダー湯】

ラベンダーの画像

<効能>
ラテン語の「ラワーレ(洗う)」が語源という通り、清浄・抗菌作用がある。

「自律神経を調整し、心身のリラックスをもたらすので、更年期の不定愁訴にも効果があります。また、日焼けでほてった肌のケアにもおすすめです」

教えてくれた人

■薬剤師・臨床検査技師 林真一郎さん

「緑の医学」のコンセプトのもと、ハーブ療法の普及に取り組む。東京・自由が丘でハーブ専門店『グリーンフラスコ』を営む。著書に『臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法』(南山堂)など。

■東京都市大学・人間科学部教授 早坂信哉さん

温泉療法専門医。生活習慣としての入浴を医学的に研究する第一人者。著書に『最高の入浴法 お風呂研究20年、3万人を調査した医者が考案』(大和書房)。

イラスト/うつみちはる
写真提供/グリーンフラスコ

※女性セブン2020年6月4日号

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