皇室の皆さまのお召しものに関する“質素倹約”は先見の明にあふれている!と思ってしまうのは、昨今の世界のファッション界の流れ。“サスティナブル=持続可能”を合言葉に、物を大切にしようという風潮が生まれてきた。
だが日本の皇室ではそれよりずっと前からお出ましの装いに工夫を重ねていらした。皇后雅子さま(56)のお召しものにもそれが拝見できる。さまざまなご公務で身につけられたスーツも、アレンジを加えられながら着回しされてきた。鮮やかな着こなしテクニックを振り返ってみました。
ロイヤルブルーのスーツ 24年前からご愛用
胸元のカットが印象的なロイヤルブルーのスーツ。初登場は実に24年前。それからインナーを替えてイメージチェンジ。年齢を重ねられても、時代を経ても、新鮮な印象を感じさせる着こなし。インナーはあえて襟元が個性的なものをチョイスして、目線を高く持ってくる…とてもお手本になるコーディネートです。
1996年10月、「全国育樹祭」

1996年10月、「全国育樹祭」
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1998年3月、「フェリペスペイン皇太子(当時)お出迎え」

1998年3月、「フェリペスペイン皇太子(当時)お出迎え」
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2018年11月、「全国育樹祭」

2018年11月、「全国育樹祭」
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2020年2月、「世界らん展2020」

2020年2月、「世界らん展2020-花と緑の祭典-」
ボルドーのパンツスーツ 元キャリアウーマンらしく颯爽と…
身長164cm、手足の長いスタイルを生かされて、ご公務にもパンツスーツを多用される雅子さま。へちま襟にタックを取ったデザインのパンツスーツは全身ボルドーの鮮やかさ。最新のコーデは色石のロングネックレスをプラスされて…。袖口のブラウスを見せないだけでも、印象を変化させる細かなファッションテクニックが散りばめられている。
2017年11月 、「全国育樹祭」

2017年11月、「全国育樹祭」
2020年2月 、「『水と文化』国際シンポジウム」

2020年2月、「世界らん展2020」
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2020年3月19日号