インフルエンザ対策の落とし穴!?手荒れを防ぐ手の洗い方&ハンドケアの方法

空気が乾燥する冬は、手荒れが気になる季節。その原因の1つが間違った手洗い。しかも手荒れはインフルエンザなどの感染症につながるリスクが高いという。

手洗いの様子

写真/アフロ

そこで、野村皮膚科医院院長・野村有子医師に、手荒れを予防するためにすべきことや、手荒れを招かない手の洗い方を聞いた。

間違った手洗いのやり方は手荒れを起こす原因に

風邪の女性

写真/アフロ

毎年、冬になるとと、風邪やインフルエンザウイルスが流行。これに伴い、予防に有効なうがい・手洗いの重要性が呼びかけられるが、「間違った方法で行う手洗いは、手荒れを起こす原因の1つになっている」と野村医師は指摘する。

「インフルエンザ流行の話題が出ると、手荒れを訴える患者さんが目立ち始めます。患者さんに話を聞いてみると、熱いお湯を使用、回数が多すぎるなど間違った手洗いをしているかたが多くいらっしゃいます」(野村医師・以下同)

手洗いの様子

写真/アフロ

間違った手洗いにより手が荒れやすくなるのはなぜか?

「人間の皮膚の一番外側には皮脂膜があり、皮膚の水分を逃がさないように守っています。手を洗う回数が必要以上に多くなると、皮脂が奪われてバリア機能が崩れてしまいます。そして、皮膚の水分が奪われ乾燥がすすむと、外部からの刺激などが加わったときに、ひびやあかぎれなどの手荒れ症状が起こります」

手荒れしにくい手洗い法

手洗いの様子

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野村医師は、手洗いするときに特に気をつけたいこととして、「水の温度」をあげる。

「寒いと、手洗いに熱いお湯を使用したくなりますが、皮脂を奪いすぎるので、ぬるま湯で洗いましょう。手洗い後の拭き方も意識することで、手荒れの重症化を予防できます」

【手荒れを招かない手洗いのポイント】

手洗いの様子

写真/アフロ

・ぬるま湯で洗い、こすりすぎない
高温だと皮脂を奪いすぎ、乾燥を招くため。

・爪の周りや指の間などを忘れずに、きちんと石鹸で洗う
忘れがちな爪の周りや指の間も丁寧に洗うように。

・ハンドドライヤーは使わない
ハンドドライヤーは指先を乾燥させすぎてしまう傾向にあるため。

・手洗い後、髪や服で手を拭かない
洗ったあとは清潔なタオルやハンカチで、すぐに水気を拭くように。

手荒れを重症化させないためにはハンドケアも重要

ハンドケア

写真/アフロ

野村医師は、「感染症対策に手洗いは重要だと思って手洗いの回数を増やす一方、ハンドケアに対する意識は低いかたも多い。感染症対策を徹底するためにも、正しい手洗いと共にハンドケア習慣も身につけましょう」とアドバイスする。

感染症対策のために、手洗いやアルコール消毒など手指の衛生管理を徹底している医療関連機関でも近年、手荒れ予防の重要性、ハンドケアに注目しているそう。

「医療機関では手洗いやアルコール消毒を行う回数が非常に多いため、手荒れを起こしやすく、症状が悪化すると十分な手指衛生が行えなくなって、感染症につながるリスクが高まるからです。医療現場では、手洗いやアルコール消毒は避けられないので、手荒れを重症化させないためのハンドケアが重要となります」

正しいハンドケアで異物の付着しにくい手に

ユースキン製薬と野村医師は、共同で「繰り返す手荒れの原因と対処法について」の検証実験を実施。モニターに参加した人の手荒れ状態を確認すると、痛みを伴うひび・あかぎれの亀裂がある人は、同時多発的にさまざまな場所に細かい亀裂があった。その亀裂をマイクロスコープで観察すると、細かいゴミや糸くずなどが付着していることがわかったそう。

ウイルス大きさ比較表

野村医師は、「手荒れをしていると、亀裂からいろいろな異物がはいる可能性も考えられます」と指摘。インフルエンザなどの感染症を引き起こすウイルスや細菌は非常に小さく、指の亀裂からはいり込む可能性も十分に考えられるのだ。

また、この実験で、モニターに、ビタミン系クリームを使って、使用量、塗り方、塗るタイミングを指導。実践してもらうと、指導から3日目には症状が改善し、7日目には亀裂がふさがり、糸くずやゴミ等の付着もなくなるという結果に。

ハンドクリームを塗る様子

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「かさつきを放置していると皮膚が固くなり、手肌の表面に亀裂が生じやすくなります。重症化を防ぐためには、早めに正しいケアを行いましょう。ポイントは、手荒れの症状に合ったハンドクリームを選び、塗る量と塗り方をしっかりと意識することです」

感染症対策のために、手洗いを徹底する人は多いが、手洗いをするなら正しい方法で。そして、ハンドクリームを使った保湿も習慣にしてはどうだろうか。

⇒ハンドクリームの正しい塗り方&手荒れを防ぐマッサージ法はコチラ

この人に聞きました:野村有子さん

野村先生 

医学博士。慶応義塾大学医学部卒。同大学医学部皮膚科助手を経て、神奈川県警友会けいゆう病院皮膚科勤務。日本皮膚科学会会員。神奈川県皮膚科医会幹事。1998年より横浜市に野村皮膚科医院を開業。アトピー性皮膚炎患者専用治療室の設置や最新の肌診断機械の導入などが評判に。アトピー性皮膚炎や乾燥性湿疹を中心に、男女を問わず幅広い年代の皮膚疾患の診断、治療を行っている。

【データ】
ユースキン製薬
http://www.yuskin.co.jp/about/massage/

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