とにかく保湿!化粧水やクリームの効果的な塗り方、おすすめの保湿アイテムは?

秋から冬にかけて空気が乾燥してくると、肌に与えるダメージは大きい。かゆみや粉ふきを招いたり、しわにつながったり肌トラブルの原因になる。

長風呂は乾燥を招く(写真/PIXTA)

保湿成分は「セラミド」「ヒアルロン酸」入りを

健康な肌は、肌表面の角質層に20~30%の水分を含有しているという。これを下回ると、カサカサして乾燥を感じるようになる。Dクリニック総院長の川島眞さんが、冬の乾燥肌について解説する。

「夏は汗をかくことで内側から肌に水分が補給されますが、冬は汗をかきにくく、さらに乾いた空気にさらされて角質の水分を奪われるため、乾燥しやすくなります」

乾燥の感じやすさは遺伝や年齢も関係する。銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子さんが話す。

「寝ている時に乾燥する人は、アトピー素因があるなど、遺伝的に潤う力が弱い可能性が考えられます。また、角層内部に水分を保つ脂質の一種『セラミド』は加齢によって減少するため、年齢を重ねるほど乾燥は進行します」

入浴後の保湿ケアは20分以内に

肌の乾燥は炎症につながり、皮膚トラブルを招きやすくする。川島さんは、入浴後20分以内に保湿クリームを塗ることを推奨する。

「入浴直後は肌が潤っていますが、20分ほどで元の水分量に戻ります。入浴後、20分以内に保湿クリームを塗ることによって、水分を角質に閉じこめることができます」

風呂上がりの肌は乾きやすいことから、濡れた顔をタオルでふき取る前に化粧水をつけた方がいいという一説もある。しかし、それでは充分な効果が得られないと四谷三丁目皮膚科院長の山田美奈さんが指摘する。

「肌表面についた水分が蒸発する時、皮膚の水分も一緒に奪われます。そのため、お湯で濡れた状態のまま化粧水をつけると、肌には浸透せずに蒸発してしまって効果が望めません。お風呂上がりはこすらないように水をふき取ってから、化粧水をしっかりなじませるようにつけ、乳液やクリームで保湿しましょう」

顔はもちろん、布団から出やすい手足も乾きやすいため、保湿を忘れないようにしたい。角層が厚く、カサつきが目立つ足の裏もしっかりお手入れが必要だ。

保湿アイテムの正しい選び方

 

クリームの瓶を持った女性の手元

お風呂上がりはしっかりと保湿を(写真/アフロ)

その時に使う保湿アイテムには、どのようなものがいいのだろうか。

「保湿剤には、セラミド、ヒアルロン酸、加水分解コラーゲン、多価アルコール(グリセリン)、多糖類(ラクトース)などの成分が入った化粧水やクリームがおすすめです。一方、オイルは角質をしなやかに保つものなので、それだけをいくら塗っても保湿にはなりません」(慶田さん)

川島さんは、高齢者やアトピー性皮膚炎の乾燥肌の治療に使われる「ヘパリン類似物質」が配合された商品をすすめる。

「皮膚科医が最も処方している保湿成分。この成分が配合されたクリームはドラッグストアでも売っています」(川島さん)

「保湿」で考えるお風呂の適温は?

お風呂に入っている女性

写真/アフロ

注意すべきは風呂上がりだけではない。入浴も、入り方次第で逆効果に。

「お湯の温度が42℃以上になると、肌の油分が流出しやすくなる。また、半身浴などで長時間お湯につかっていると、皮膚がふやけてセラミドが流れ出やすくなります。乾燥対策なら、41℃以下のお湯に3~5分の入浴で充分です」(慶田さん)

体を洗う時にもポイントが。

“肌に優しい”というイメージから、「無添加」の石けんを一年中使っているという家庭も多いだろう。しかし、必ずしも乾燥対策に向いているわけではない。

「“無添加”のものは保存料や香料などが使われていないという意味では肌に安心ですが、保湿という観点では、安心とは限りません」(山田さん)

乾燥しやすい人は、敏感肌用で保湿効果のある洗浄剤を選びたい。洗う時は、泡で軽くなでるだけで汚れは落ちるのでタオルは不要だ。

メイクを落とすクレンジングにも、保湿効果の高い商品が増えている。美容ジャーナリストの永富千晴さんは、バームクレンジングをすすめる。

「バームとは、植物成分のオイルを固めて作ったもの。質のいいオイルを使ったバームは、付着した汚れを浮かせ、皮膚の水分蒸散を抑えて潤いを保つ設計なので、肌の負担になりにくい」

仕事で疲れて帰ってきた日など、お風呂に入るのは翌朝にしたい時もある。そんな時は、「ナイトクリーム」や「スリーピングマスク」を試してほしいと永富さんが続ける。

「ナイトクリームは水分と油分を保護する効果が普通の乳液やクリームと比べてとても高く、乾いた肌の修復力も高めてくれます。スリーピングマスクは、洗い流し不要のパックです。寝ている間に蒸発しがちな水分などをジェルの膜が保護してくれるので、疲れた肌を守ってくれます」

乾燥は、健康にも美容にも悪影響を招く。日々のケアはもちろん、室温と湿度を適度に保って、心地よく睡眠できることが最も大切だ。

おすすめの保湿アイテム3選

最後に、乾燥を防ぐ美容アイテムをご紹介。

KOBAKO スチーム洗顔タオル/貝印

ホットタオルを作り、「温め、汚れオフ、マッサージ」をすることで入浴後のような肌に。KOBAKO スチーム洗顔タオル 1980円/貝印

ローズウォーター スリーピングマスク/FEMMUE

夜のスキンケアの最後に塗って寝るだけで肌がみずみずしさを取り戻す。ローズウォーター スリーピングマスク 4620円/FEMMUE

「口コミで人気になったスリーピングマスクは軽めの使い心地が好評です」(永富さん)

キュレル モイスチャーバーム/花王

赤ちゃんにも使えるセラミド機能成分配合の保湿用バーム。キュレル モイスチャーバーム 1980円/花王

※女性セブン2019年10月10日号

●正しいスキンケアの方法6選|超乾燥肌以外の人は洗顔料を!クレンジングは1分以内に
●乾燥が気になる季節に!保湿成分たっぷりのクレンジングバーム【山本浩未さんのメイクのメ】
●冬の部屋の乾燥対策には霧吹き、部屋干し、観葉植物のコンボが有効
●お肌の乾燥対策に!加湿器4種それぞれのメリット・デメリットは?
●間違った入浴は乾燥悪化に!湯上がりもうるおう入浴ルール6

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