62歳オバ記者、「愛猫の死」を乗り越えるきっかけは母ちゃんと焼き肉?

愛猫「三四郎」が亡くなり、心にぽっかり穴が開いたままというオバ記者。

オバ記者
心のすき間を埋めるために向かったのは、地元・茨城で暮らす91歳の母ちゃんのところだった。連載155回目の今回は、「三四郎ロス」と向き合う日々を綴ります。

* * *

三四郎が亡くなり「消えた音」

お風呂の蛇口で水を飲む三四郎

お風呂の蛇口で水を飲む三四郎

足かけ20年暮らしたオス猫が亡くなったら、家の中から音が消えた。朝6時の目覚まし代わりだった「飯よこせニャー」に始まり、朝食の用意をしている私の足に体ごとアタックして、顔を見上げながらニャーニャー。お風呂の蛇口から水を落とせって言っているのよ。子猫のころから蛇口に直接口をつけて飲んでいたから、たまった水を飲むのはイヤなの。

まだ子猫だった頃の三四郎

それだけじゃない。猫の足音なんか大した音ではないけど、夜中に目が覚めて、「あ、トイレに行ったな」と思ったりしたから、ててて、とととというかすかな音を立てていたんだね。な~んてことをベッドに寝ころびながら考えていると、ああ、もうダメだ、耐えきれない。

で、週末に実家へ。91歳の母親に泣きごとを言う62歳の娘っていうのもどうかと思うけど、背に腹は代えられないもの。

「まいったよ。三四郎が死んじゃったぁ」とさっそく愚痴ると、「まあ、年だったからなぁ」と母ちゃんはそっけない。

「それでも死なれるとたまんないんだって」
「そうか」
「ああ、まいった」
「んじゃ、もう飼うな」

わかってはいたことだけどね。そもそも猫はネズミを捕るから飼う、ついでにかわいがる昭和3年生まれの母ちゃんに、私の悲しみを理解しろってほうがムリなんだって。

ソウルフードで小さな”元気スイッチ”

オバ記者の母とその友人2人

右がオバ記者の母親

田舎の朝6時過ぎ、いつものように原チャで筑波山のふもとを”パトロール”して帰ってくると、母ちゃんと同じ年のNちゃん。3才年下のTおじさんが、畑仕事を終えておしゃべりしていた。

道路に母ちゃんが収穫してきたなすときゅうりが、無造作に転がっている。これを拾って朝ごはんを作る。なすの炒め煮と、きゅうりとしょうがの塩もみ。

ソウルフードっていうの? 自分が生まれ育った地元の野菜を食べて小さな元気スイッチが入った気がする。さらに弟夫婦の車で野菜の物産店をいくつか回って、ついでにちょっと足を伸ばして栃木県にドライブ。「小貝川の源流」という看板の先をたどったら、大きなおたまじゃくしの泳ぐ池に夏雲が映ってなんともいい景色。強烈な草の香りも“命”そのものって感じ。こういう時間が心の慰めになるんだね。

”焼き肉飲み会”で肉を食べ、歌い、踊り…

トマト

野菜をたんまり買って帰京したら猫の死は死として、「野菜がうまい」のも確かなんだよ。トマトを塩をまぶして食べると、腰から背中にかけて力がみなぎってくるよう。トマトパワーなのか、無理解な母ちゃんの力なのか、とりあえず元気な顔ができるようになったの。

焼き肉

その数日後のこと。バイト先の議員会館で、F代議士主催の暑気払い飲み会に誘われたの。赤坂の焼き肉店で秘書と新聞記者が入り混じって16人。北海道新聞のKさんが焼き肉を網に乗せる。私がひっくり返す。それぞれの皿に乗せる。そのうちKさんと私は「餅つき?」ってくらいタイミングが合ってきたの。

この夜のメンバーは半数が初対面だったけど、いっしょに焼いた肉を食べると、一気に人と人の距離を縮めるんだね。その後、カラオケボックスに突入して、みんなで沖縄の”手踊り”をしながら大笑い。

家に引きこもって三四郎との思い出に浸っていたって、先がないもんね。人の間にどんどん入っていって、ヨガも再開しようっと。

オバ記者(野原広子)

1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。

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