栄養たっぷりな旬の野菜は、ダイエットの強い味方。そこで、「ABC HEALTH LABO(エービーシー ヘルス ラボ)」に、「サツマイモ」のダイエットや美容にうれしい栄養分とレシピ6種を教えてもらった。この時期ならではのおいしさを堪能して。
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ほくほくした食感と甘みをもつサツマイモは、秋を代表する食材のひとつ。その旬は10月から11月で、薬膳ではエネルギーである「気」を補うと考えられてきたそう。収穫したてのものより、貯蔵して寝かせたもののほうが甘さを増す。
健康と美容、ダイエットに役立つサツマイモの栄養素は?
水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく含み、胃腸の働きを改善する作用が。また、サツマイモを切ると出てくる白い液に含まれる「ヤラピン」は、便をやわらかくして便通を促し、コレステロールや老廃物の排出に働く。つまり、食物繊維と「ヤラピン」、ダブルの効果で便秘の解消や予防への効果が期待できるのだとか。
さらに、「ビタミンD」と「ビタミンK」を除くほとんどのビタミンを含み、中でも「ビタミンC」の含有量は芋類の中でトップ。水に溶けやすく熱に弱い性質の「ビタミンC」だけれど、デンプンに包まれているので、比較的熱に強い。
そのため、「ビタミンC」の強い抗酸化力がシミやソバカスの予防など、アンチエイジングに効果を発揮してくれるそう。さらに、ダイエット中に不足しがちな「鉄」や「カルシウム」などのミネラルを補充できるのもうれしい。
おいしいサツマイモの選び方
□ 皮の色が鮮やかで、色むらがない
□ 形がふっくらしている
理解度クイズにチャレンジ!
低カロリーな「サツマイモと豆腐の豆乳ポタージュ」
とろみをつけるために、豆腐を使ったヘルシーなスープ。サツマイモだけだと食感が重くなるところを、なめらかな仕上がりに。
カロリー…219kcal(1人分) 調理時間…30分
中性脂肪を撃退する「サツマイモとクルミのポタージュ」
クルミの「オメガ-3脂肪酸」の含有量は、ナッツ類でトップクラス。これが、血液中の悪玉コレステロール値や中性脂肪を下げる働きをもつため、肥満や高血圧などの予防にも役立つ。
カロリー…219kcal(1人分) 調理時間…15分
ショウガがほんのり刺激的な「秋の根菜みそ汁」
食物繊維たっぷりの秋野菜に、ショウガがほんのり刺激を添えるみそ汁。レンコンは糖分を体外に排出する「ムチン」を、豚バラ肉は糖質の代謝を促進する「ビタミンB1」を含むので、相乗効果が期待できる。
カロリー…188kcal(1人分) 調理時間…30分
しっかりかさまし!「サツマイモとひじきの玄米入り炊き込みごはん」
「ビタミンC」の吸収を促進する大豆と一緒に食べることで、サツマイモの「ビタミンC」から効率よく「コラーゲン」を生成。また、発芽玄米は「ビタミンB群」を豊富に含むので、美肌作りにも効果的な一品。
カロリー…315kcal(1人分) 調理時間…30分
コショウが効いた「柿とさつま芋のマスカルポーネソースがけ」
柿は「ビタミンC」や「β-カロテン」、「カリウム」を含み、むくみの予防にもオススメ。カロリーが気になる場合は、生クリームの代わりにヨーグルトを。小さじ2杯の牛乳や豆乳で代用するのも◎。
カロリー…174kcal(1人分) 調理時間…15分
ダイエット中のおやつにしたい「豆乳スイートポテト」
白砂糖ではなくきび砂糖を、牛乳の代わりに豆乳を使うことでカロリーオフ。優しい味のおやつを楽しんで。
カロリー…379kcal(1人分) 調理時間…30分
監修:ABC HEALTH LABO(エービーシー ヘルス ラボ)
東京を中心に全国約28万人が通うお料理教室「ABC クッキングスタジオ」の中で、ヘルスケアビジネスを推進するチーム。医療、美容、スポーツの観点から食を研究し、レシピ提案やセミナー、食事カウンセリングや料理レッスンを行っている。公式サイトは、https://www.abc-cooking.co.jp/labo/
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