寝る前に大さじ1杯!夜はちみつダイエット|効果的なやり方と痩せる理由を25kg減の医師が解説

これまでのあらゆるダイエット法とはちょっと違うアプローチによって、痩せることができて、継続できて、しかもリバウンドしないダイエットが登場した。その名も「夜はちみつダイエット」。やり方はカンタン。普段の食事にちょっと気をつけて、夜寝る前にはちみつを大さじ1杯食べる。たったそれだけで、ダイエットに失敗し続けた人が続々と成功に導かれているという。

瓶に入ったはちみつ

カンタン!継続しやすい「夜はちみつ」ダイエットって?(写真/アフロ)

このダイエット法を編み出したのは、『人生を変える夜はちみつダイエット』(わかさ出版)の著者で田井メディカルクリニック院長の田井祐爾さん。自身も25kgの減量に成功。そのやり方を教えてもらいました!

驚くべき効果!?84kg→59kgのダイエットに成功

田井先生の84kg時代と59kg現在のビフォアアフター

田井さんは体重84kgから59kgに

ストレスと激務によって、気づけば人生最高体重の84kgになっていたという田井先生(身長は172cm)。夜はちみつダイエットで59kgにまで減量することに成功した。

夜はちみつダイエットの原点となったのは、イギリスで出版されていた「ハイバーネーションダイエット」の本。ハイバーネーションとは「冬眠」の意味で、ぐっすり眠ることでダイエットがスムーズになるというもの。そしてはちみつをとることで、クオリティの高い睡眠を得られるのだという。

「デブ医者がダイエット指導しても説得力がない!と以前、低炭水化物ダイエットから減量に取り組み、糖質や脂肪を控え目にする食事を続けていましたが、そこへ毎晩、寝る前に大さじ1杯のはちみつを白湯に溶かして飲むようにすると、ぐっすり眠れて朝の目覚めがよくなりました。それで、この夜はちみつを数週間続けていたら、さらに体重が減り始めたんです。低炭水化物ダイエットでは途中で停滞していた減量が、はちみつを加えただけで、1年ちょっとで25kg減らすことに成功しました。リバウンドもしませんでした」(田井先生・以下同)

「夜はちみつ」は、ダイエット効果だけではなく、糖尿病や高血圧、ぜんそく、便秘の改善、抗酸化効果、美肌効果も期待できるという(※糖尿病の人にはおすすめしないという)。

田井メディカルクリニックでは、「夜はちみつ」ダイエットを実践してもらった5人のモニターのうち4人がダイエットに成功。少ない人で1.5kg、多い人で5.4kg減量している。その一例は以下の通り。

32才男性のダイエットビフォアアフターの体形

【32才男性】
体重90kg→84.6kg(-5.4kg)
脂肪量30.9kg→27.5kg(-3.4kg)
腹囲107.5cm→101.4cm(-6.1cm)

69才女性のダイエットビフォアアフターの体形

【69才女性】
体重58.2kg→53.9kg(-4.3kg)
脂肪量21.9kg→19.2kg(-2.7kg)
腹囲85.0cm→83.0cm(-2.0cm)

就寝前の1杯のはちみつで痩せる理由とは?

ダイエットのイメージ画像

写真/Getty Images

詳しくは後述するが、寝る前にはちみつをとることで、睡眠中に必要なエネルギーが補充され、寝ている間に脂肪をどんどん燃焼する状態が作られるためダイエットにつながるという。このダイエットは、急に体重が落ちることはないものの、徐々に効果があらわれ、少しずつ体重が落ちていく。そして、続ければ、減量に成功した体を維持できるという。

「私たちの体は、エネルギーの使い方に日内変動があります。午前中は代謝に糖質を利用し、夕方頃からは脂質を使います。そして睡眠中は、成長ホルモンによって体のメンテナンスをしますが、そのメンテナンス作業に使われるエネルギーが脂肪です。そこでぐっすり眠れないと、成長ホルモンの分泌が悪くなり、メンテナンスが十分にできなくなる。つまり、脂肪をエネルギーとして使えなくなるのです」

質のいい睡眠を手に入れることでダイエットにつながるというわけ。詳しいやり方や注意点については次から見ていこう。

夜はちみつダイエットのやり方は?

夜ぐっすり眠れて、しかも寝ている間に脂肪を燃焼してくれる「夜はちみつ」。そのやり方はとってもカンタン! まず、以下のルールを守ろう。

【1】いつもの夕食の糖質を減らす。特に精製糖はとらない。
【2】寝る前30分~1時間前に、大さじ1杯のはちみつをとって寝る。

2週間ほど低炭水化物の食生活を続けてから夜はちみつを導入するのが効果的。

「というのは肥満のタイプにもいろいろあり、日本人の場合はインスリン(血糖を下げる作用を持つホルモン)の分泌が弱い(太りにくい)人が多いのですが、若い人で肥満になりやすい場合は、このインスリン分泌が強く、血液中のインスリン濃度が高い状態になっているのが特徴です。そのような状態のまま、糖分であるはちみつを加えると成功しにくいので、炭水化物を抜いてこの状態を一度離脱しないといけません。

低炭水化物の食生活を1、2週間続けていると、糖が体の中で枯渇した状態になり、インスリン値も非常に低くなってきます。糖のエネルギー源がなくなるので脂肪燃焼のサイクルが回り始めます。そこではちみつが有効なのです。糖が低くなりすぎると、夜寝ている間に脂肪も燃焼しますが、たんぱく質もエネルギーとして使われてしまい筋肉が減少してしまいます。はちみつの糖分によってそれを防ぐことができます。なぜなら、はちみつをとったときの血糖値の上昇は緩やかで、インスリンの過分泌が起こらず安定して分泌されるからです」

はちみつは、スプーンにすくってなめるか、白湯に溶かして飲んでも◎。

はちみつの種類、量、時間などやるときの注意点

枕に頭を乗せ、横を向いて寝ている女性

写真/アフロ

ただし、注意点も。まず、はちみつは“国産の天然もの”を使うこと。量ととるタイミングは守ること。寝る前にはちみつをとるのは、寝ている間のエネルギー補充目的のため、少なすぎても多すぎてもよくない。目安は大さじ1杯。とりすぎると、糖質過多でダイエットに逆効果になってしまう。

また、寝る前1時間以上前にとると、はちみつの糖分はすぐにエネルギーとして使われてしまうので要注意。逆に寝る直前はOK。

「はちみつなら何でもよいわけではなく、外国産のよいメーカーのものであっても、『純粋はちみつ』と書かれていても精製糖などが混入しているケースが多く、とると血糖が急上昇してしまいます。さらに、極端に炭水化物を控える食生活をしているときは糖に反応しやすくなっているので、少量でも血糖値を上昇させる糖質をとると、インスリンの過分泌を引き起こしてしまって、糖質をエネルギー利用する前に脂肪にしてしまいます。

また、前述のように、糖を制限している状態では、寝ている間に食事からたんぱく質がとれないため、筋肉(たんぱく質)を分解してブドウ糖を作ってエネルギー利用するために、筋肉は減りやすくなります。逆に、寝る前に血糖値を急上昇させる精製糖をとると、その後に反応性低血糖が生じて、睡眠の質が落ちてしまいます。そういう理由もあって、寝る前にはちみつをとることで、成長ホルモンが一気に出る寝入りばなの90分の深い睡眠中に必要なエネルギーを補充し、脂肪がどんどん燃焼する状態を作るのです」

国産のはちみつは、インスリン過分泌もなく、血糖値を緩やかに上げて安定してエネルギー供給するため、たんぱくの分解は抑えられる。つまり夜間の筋肉減少を抑えるいい食材になるというわけだ。

とはいえ、はちみつも“糖分”。ダイエット中にとるのは心配になるけれど…。

「はちみつは、ブドウ糖と果糖が単糖として含まれているため、消化の必要がほぼない、ただ吸収する糖です。加えて、発酵食品と同じように、天然の成分がいろいろ含まれているために血糖を上昇させない不思議な食材なんです。研究報告でも、はちみつと同じ組成のブドウ糖と果糖を用意して、それをグループで飲ませた場合、はちみつとよく似たブドウ糖と果糖を組み合わせた合成糖では太るのに対し、天然のはちみつを飲ませたグループは、脂質の代謝が改善してダイエットが少し進むという報告があります」

はちみつを湯に溶かして飲む際には、温度にも要注意。65度~75度以上になると酵素を壊してしまうため、ぬるま湯か水に溶かして飲むといい。

糖質制限中の人こそ「夜はちみつ」をやるべき理由

写真/アフロ

糖質制限をしていると、はちみつをとることに抵抗があるかもしれないが、「糖質制限をしている人こそ、やるべき」と田井先生。

「糖質制限をしている人は、夜は糖を全くとっていないと思うんです。そうなると逆に、夜寝ている間に体のたんぱく源がエネルギーとして使われて失いやすい上に、血糖を維持するために、数々のホルモン分泌が増え、アドレナリンなど交感神経系も活性化することで、睡眠の質が悪くなります。最近の報告には、長期的な低炭水化物ダイエットは不整脈と関連性があるという結果もみられます。睡眠中も交感神経系が活性化することにより心臓への負担がかかっているかもしれません。こういった理由から、低炭水化物を厳格にしている人ほど、血糖値をマイルドに上昇させるはちみつを寝る前に加えた方がいいと考えています」

「夜はちみつ」のアレンジもOK!

はちみつは、ただ食べたり白湯に溶かして飲むだけではなく、とり方はいろいろ。

「レモン汁を加えると風味がさわやかですし、ハーブティーにはちみつを入れて飲むのも、香りと味の両方でリラックス効果が得られるのでおすすめです。体を温めるしょうが湯もいいでしょう。ただ、フレッシュなもので風味をつけるのはいいですが、できるだけはちみつは加工しないでそのままで飲むことをすすめています。

はちみつと一緒にとってはいけないのは、眠りを妨げるカフェイン。糖質過多を避けるため、ジュースや清涼飲料水、意外と糖質が多い牛乳やヨーグルトなども一緒にとらないようにしましょう」

アレンジレシピ「はちみつ×レモン」など3種

『人生を変える夜はちみつダイエット』で紹介されているアレンジレシピの中から、一部をご紹介!

【はちみつ×しょうが】

かちみつしょうが湯

写真/アフロ

白湯に大さじ1杯のはちみつを溶かし入れ、さらにすりおろしたしょうがを入れる。体を温めてくれる食材であるしょうがを追加するだけで、さらにぐっすり眠れる準備を整えることができる。

【はちみつ×レモン】

はちみつレモン

写真/アフロ

白湯に大さじ1杯のはちみつを溶かし入れ、そこにスライスしたレモンを入れる。はちみつに含まれていないビタミンCをとることで完全栄養食品に。「夜はちみつ」にも活用できる。レモンの栄養素は熱に弱いので、湯温にならないように注意しよう。

【はちみつ×きな粉】

きな粉

写真/アフロ

白湯に大さじ1杯のはちみつを溶かし入れ、そこに大さじ1杯のきな粉を入れる。きな粉には血糖値の急上昇を抑える作用があるので、朝「はちみつ×きな粉」を飲むと、昼すぎまで血糖値を安定させる効果が期待できる。

著者:田井祐爾(たい・ゆうじ)さん

田井メディカルクリニック院長 田井祐爾さん

田井メディカルクリニック院長。現・香川大学医学部医学科卒。日本抗加齢医学会専門医、プライマリ・ケア認定医、高気圧酸素治療専門医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。プライマリ・ケア専門医として地域医療と予防医学を推進。

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