デリケートゾーンのケア、どうしてる?かゆみなど不快な症状を抑えるカギを解説!

「トイレをがまんできない!」「あそこがかゆい!」「いきめない!」etc. 実は閉経前後の女性に多いシモのトラブル。

ベッドぬ座って、股のあたりを両手でおさえる女性

膣トラブル、どう対処する?(写真/アフロ)

ちょっとデリケートな問題だけに、誰にも言えずに1人で悩んでいませんか? 膣まわりの不快な症状の改善法について、専門家に聞いた。

エストロゲンの減少により萎縮性腟炎に

35才をすぎ、女性ホルモンが低下すると肌全体のハリや弾力が失われてくるが、これは腟も同じ。この状態について、日本産科婦人科学会認定ヘルスケアアドバイザーとして更年期医療を数多く行っている『ジュノ・ヴェスタクリニック八田』産婦人科医・八田真理子さんは次のように語る。

「更年期をすぎると、萎縮性腟炎が起こります。これは、腟の乾燥により、ヒリヒリ感や灼熱感を感じたり、腟まわりの粘膜の厚みが減り、まるでせんべい布団のように薄くなる状態です」

年齢を重ねれば萎縮は誰しも起こるのだが、不快な症状をなんとなくやり過ごしている人が多い。

おなかのあたりを押さえる黒の下着姿の女性

不快な症状、なんとなくやり過ごしてない?(写真/アフロ)

「自分から症状を訴える人は4割程度。検診時などにこちらから、“自転車に乗った時、痛くない?”とか“下着が張りついたりしない?”と問いかけると、“ああ、あの不快な症状か…”と気づく女性が大半。特にセックスの時に性交痛があるという話は、誰にも相談できず、そのままセックスレスになってしまうのが現実です」(八田さん・以下同)

こうした症状の原因は、エストロゲンの低下による腟の老化にあるという。

「腟まわりの血流が悪くなり、腟内のコラーゲンを作る細胞と分泌液も減少するため腟内の自浄作用も落ちてきます」

乾燥に加え、かゆみのもととなる雑菌や常在菌の繁殖が増加するのはそのせいだ。

「ほかにも外陰部がやせてくると陰毛やトイレットペーパーのかすが腟内に入り込みやすくなります。そのため雑菌が繁殖し、においの要因となっているケースもあります。時には尿が腟の中に入り込むこともあり、アンモニア臭が強くなる場合もあります」

症状を緩和させるには生活習慣の改善

ネギがのった納豆

納豆には乳酸菌が豊富(写真/アフロ)

少しでも症状を緩和させるためには、生活習慣の改善が不可欠だ。

「腟を若々しくするためには腸内環境を整えることも大切。腟内の善玉菌である乳酸桿菌のパワーを生かす食生活を心がけて。みそや納豆といった乳酸菌が多く含まれる和食などを中心に、バランスのよい食生活をおすすめします」

また、デリケートゾーンは弱酸性の専用石鹸などを使って洗うのが望ましい。泡立てた後、指の腹で優しく洗う。ゴシゴシ洗いはNGだ。

意外に思えるが、運動による効果も大きい。

「週3回以上、30分以上のウオーキングなどの有酸素運動を行って。血管年齢を若返らせることで健康的に、かつ腟まわりの血流もよくなり、潤いが戻ります」

妊娠・出産やがん検診では足を運ぶことも多い産婦人科。だが、実際に自分の腟を見たことがある女性は少ないもの。

「自分の腟が今、どんな状態なのかを見て知ることも大切です。よい状態はハリがあって弾力があり、ふっくらとしています。広げると色合いも血流があって赤みがある。粘膜なので、唇をめくった時と似ています」

更年期以降になると性欲が減退してくるが、もう少し腟への意識を高めてほしいと八田さんは言う。

「究極のアンチエイジングはセックスです。それが難しい場合は腟に触れるなどのケアを。腟に無頓着な人とそうでない人では、70才、80才になった時の状態が違ってきます」

死ぬまでつきあう自分のカラダ。下のリストを参考に、恥ずかしがらずに向き合いたい。

【こんな症状に注意!外陰部や膣の状態を知る】
□かゆみがある
□ヒリヒリする
□乾燥を感じる
□熱くほてった灼熱感がある
□腫れたような感じがある
□下着が張りつく
□自転車のサドルがあたると痛い
□おりものが減ってきた
□性交痛がある
□おりもののにおいがきつい
□アンモニア臭がする
□尿モレや頻尿がある
□膀胱炎を繰り返す

上記のいずれかに当てはまる症状があれば萎縮性腟炎の可能性大。不快な気持ちを抱え込まず、婦人科へ。

骨盤臓器脱や子宮脱になりやすい人は?

ビーチに横たわる白のビキニ姿の女性の下半身

やせて筋力が低下している人は要注意(写真/アフロ)

子宮や膀胱など、骨盤内にある臓器は、骨盤底筋と呼ばれる筋膜やじん帯によって支えられている。

「これらが緩むことで、腟が外に出た状態を骨盤臓器脱といいます。その中で子宮を支えるじん帯が緩むことで起こるのが、子宮脱。腟の中を触った時にポンポン玉のようなものに触れたり、歩いていて股間に何か挟まっているような違和感がある場合は、その可能性があります」

中高年に多く、体質にもよるが、特に出産経験が多い人や、太りすぎ、やせすぎで筋力が低下している人は注意が必要だ。

「子宮脱になると、不快な症状や排尿障害を起こし、歩行も困難になり外へ出ることも億劫というケースもあります。治療には、ペッサリーリングの装着やプローブ手術がありますが、そこまでにならないうちに、日頃の生活の見直しや、骨盤底筋体操で腟を鍛えることで予防できます」

その他、腹圧により症状が悪化するため、ダイエットや便秘、せきの改善、長時間、重い物を持たないなども有効だ。

最新!膣のアンチエイジング治療

女性ホルモン(エストロゲン)の減少とともに起こる腟萎縮。治療は、ホルモン補充療法(HRT)や、エストロゲン含有の腟錠による局所療法が一般的。だが最近は顔のリフトアップなどに使われるレーザー再生術「モナリザタッチR」なども登場している。

これは腟内に専用のプローブを挿入して炭酸ガスフラクショナルレーザーを照射し、乾燥やかゆみ、性交痛、尿モレ、排尿障害などを改善するもの。

「腟壁を刺激することで粘膜の線維芽細胞が活性化され、新生コラーゲンが生成し、ふっくらとした厚みやひだのある潤い豊かな腟へと生まれ変わります」

施術時間はわずか5分程度。痛みもほとんどなく、術後3日間の性交渉を控えること以外は日常生活に支障がないため、HRTに抵抗がある人や腟錠を毎日継続するのが面倒な人に喜ばれている。

※女性セブン2018年9月27日号

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  1. 貴美子 より:

    確かにデリケートゾーンの悩みは相談しにくい…
    膣のアンチエイジング治療なんてあるんですね。医療技術の発展のすごさ。

    0

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