更年期の嵐過ぎ去った60代にも様々な問題が、リアルな声

女性の“更年期”の典型的な症状に、ホットフラッシュがある。他にも、焦燥感など精神的な影響が出たり、めまいやふわふわ感を感じたりすることもあるそう。また、動悸やパニックで、乗り物が苦手になることも。こうした更年期の症状は医学的には45~55才までといわれている。

60代~→更年期の嵐が過ぎ去った後でも、こんな症状に注意!

体調が安定してくる60代。ホッとする一方、約3人に1人が尿失禁で悩んでいるという。

「女性の健康検定」、「女性の健康とワーク・ライフ・バランス推進員」認定・養成など、女性が健康であり続けるためのサポートをしているNPO法人女性の健康とメノポーズ協会理事長の三羽良枝さんはこう語る。

「咳やくしゃみをしたときに漏れてしまう腹圧性尿失禁、急に強い尿意を感じてトイレに行く途中に漏れてしまう切迫性尿失禁にお悩みの人は多いです。骨盤底筋を鍛えるエクササイズなどで緩和される場合もありますが、ひどい場合は泌尿器科の受診をお勧めします」

更年期を過ぎた後の過ごし方は?(イラスト/やまなかゆうこ)

また、女性ホルモンは血管壁をしなやかに保ち、粘膜を潤す働きもあるため、閉経後は膣が萎縮して分泌物も減少する。

そのため、膣壁が出血しやすくなったり、性交痛も。自浄作用が弱まって常在菌が繁殖することで膣炎も起こしやすくなる。

「高齢者ホームにいらっしゃる人で膣炎のかゆみを訴えるケースが多いんです。高齢のかたは、エクオール成分配合のサプリメントで改善がみられるという報告も」と三羽さん。

エクオールは、大豆イソフラボンパワーの源ともいわれている。成城松村クリニック院長の松村圭子先生はこう語る。

「加齢による症状を緩やかにするということで、プラセンタ投与を続ける人もいます。漢方は症状の緩和のほか体質改善など幅広く対応できる。自分に合ったものをうまく取り入れるといいと思います」

ここで更年期後の女性のリアルな声を紹介する。

●60代後半ごろから尿漏れや頻尿気味になってきた私。駆け込んだときに便座を上げている時間すら危ういので、わが家では常にトイレのドアは開けて便座の上ぶたを上げた状態。しかめっ面をしていた夫も、最近じゃ慣れた様子。ま、漏らされるよりマシでしょ。(72才・主婦)

●健康診断のとき、尿検査で鮮血反応が出てビックリ! あわてたお医者さんに検査入院をと言われましたが、後々、膣壁からの出血だったということがわかってホッ。以来、豆乳や納豆などの大豆イソフラボンを毎日摂取するように心がけています。(61才・生命保険)

●離婚後、誰ともセックスしていないのに膣がムズムズしてなんだかかゆい。婦人科で診てもらったら、“閉経前で膣の免疫力が落ちて膣炎になったんですね”と先生。膣に入れる錠剤を処方してもらったんだけど、乾燥していて痛いのなんのって! 後日、ホルモン補充療法にトライしてみることに。パッチタイプを選びましたが、2週間で膣の状態も以前のように戻ってきました。(63才・無職)

“私は大丈夫!”前向きな気持ちが大事

体の衰えは誰にも訪れるもの。だが最近では、80才でも現役で、仕事に趣味に生き生きと人生を楽しむ人も多い。成城松村クリニック院長の松村圭子先生が言う。

「更年期を過ぎると、男女逆転するんです。男性はテストステロン(男性ホルモン)が減るから狩り社会みたいなところから一転して、家で落ち着いた暮らしがしたい。一方、女性は女性ホルモンが減って、男性ホルモンが優位になるため、社交的に外に行きたがるようになるんです」

60代、70代の女性が和気あいあいと温泉旅行に出かけたり、地域の活動に熱心になるのはそうした理由もあるようだ。

「落ち着いてくれば行動的になって楽しい未来も待っています。私自身も現在、更年期真っただ中。でも、患者さんを通じて学んだことは、根拠のない“私は大丈夫”っていう気持ちは案外、大事だということ。趣味やときめきを感じるものを見つけ、明るく過ごすことがいちばんだと思います」(松村先生)

女性が人生の折り返し地点で向き合わねばならない更年期。人によっては、暗く出口のないトンネルのように感じてしまうものかもしれない。でも、いつかは終わるときがくる。

NPO法人女性の健康とメノポーズ協会理事長の三羽良枝さんは、更年期こそが女性の人生を支える1つのキーポイントなのだと話す。

「もちろん、更年期が終わったらあとは青空かといえばそうではない。生活習慣病や骨粗しょう症等のリスクも高くなります。でも、知識があれば、このぐらいの年から筋力をつけよう、骨にいいものを摂ろうなど、前向きに取り組めます。これまでの経験を生かし、これからという大人の出発点。私はそれが更年期だと思っています。充実した時間を味わう将来を育んでほしいですね」

※女性セブン2018年7月19・26日号

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