ベストセラー本『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』で、ダイエットに効果的と話題のバターコーヒー。
お笑い芸人・コーヒールンバの平岡佐智男さんは、この本を読んで実際に「バターコーヒーダイエット」に挑戦。その経過をブログで紹介している。
そこで、「バターコーヒーダイエット」を続けるコツに加え、体重や体の変化など平岡さんの体験談をうかがった。
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かつて大手コーヒーチェーンに勤務し、4店舗で最高売り上げを記録したり、自身が企画した商品が全国300店舗で発売されたり、今は月1回間借りカフェをオープンしているなど、コーヒー愛にあふれる平岡さん。
「バターコーヒーの存在自体は数年前から知っていました。コーヒー好きとして試さなくてはと思いながら、時間が経ってしまって…。コレステロール値が200を超えて、本気で健康について考えたことをきっかけに飲み始めました」と平岡さん。
そうして、平岡さんは2018年の1月下旬から、朝食代わりにバターコーヒーを飲むことにしたそう。
「朝食といっても不規則な生活なので、ブランチくらいの時間になることも多いです。1食目をバターコーヒーで済ませているという感じでしょうか」(平岡さん。以下、「」同)
食事は昼食を普通に食べ、夕食は炭水化物を控えめに。それも、できる限りで無理はしていないそうだけれど、今まで2杯半ほど食べていたごはんは1杯で満足できるようになり、当たり前のように食べていた食後のスイーツや間食もほとんどしなくなったという。
「書籍によると夜に炭水化物を摂るように書いてあるんですが、リバウンドが怖くて少し控えめにしています。でも、実験として少しずつ量を戻していこうと思ってはいて。食欲については、本の言葉を借りると“食欲をハック”しているという状態。空腹をあまり感じないので、食べたいと思わなくなったんです。逆にお腹が空いて食べたくなったときが食事のタイミングだと思っています」
時間について、同書では、昼食と夕食の間を6時間以内にすることが推奨されているけれど、職業柄それは難しいとのこと。
「なるべく意識はしますが付き合いもあるので、6時間以内にできたらラッキーと思う程度に、気にしすぎないようにしています。その代わり食事内容は1週間単位で考えて、食べ過ぎたと思ったときは、その週の中でバランスをとるという考え方にしています。それでも、結果が出やすい最初のうちは十分効果がありましたね」
インスタグラム(@hiraokaschio)より、ダイエット前の写真。
バターコーヒーダイエット」をはじめて1か月ほどで、顔色がよくなったなどと周りから言われるようになり、変化を実感し始めたとか。
「逆に1か月くらい経っても全く変化が感じられないのなら、向いていないかやり方を間違えている可能性があるので、やり方を見直したほうがいいかもしれないですね」
そして約2か月で体重は7.4kg減、体脂肪は4%下がったという。
「でも、痩せていくのが楽しいからといって、やりすぎるのはよくないなと思って。今は1か月1kgくらいをめどに、おいしいコーヒーを飲み続けた結果として体重が減ったらうれしいという心持ちで、徐々に減らしていますね」
それでは、そんな平岡さんが「バターコーヒーダイエット」を続けるコツを伝授!
「バターコーヒーダイエット」を継続する5つのポイント
バターコーヒーは、ホットコーヒーにグラスフェッドバター10gとMCTオイル15ccを加え、撹拌(かくはん)するだけ、と作り方はいたって簡単。
「僕はもともと習慣として毎朝コーヒーを淹れていましたが、これから始める人にとってはその手間が一番のネックになってくるのではないでしょうか」
それを解決してくれるのが、フレンチプレスタイプのコーヒーメーカー。
「お湯を注ぎ続ける必要のあるドリップタイプと違い、こちらは豆とお湯をいれて4分ほど放置するので、その間にほかの作業ができるのがいいですね」
拘束時間が減るだけでなく、ドリップよりも豆の油分を抽出することができるので、同書でも推奨されている。
また、材料のグラスフェッドバターは市販品が少なく、通販などで購入すると大容量になってしまうことも。
「僕は1kgのグラスフェッドバターを200gほどのブロックに分けて、800gは冷凍しています。200gのバターは10gずつの小分けにして冷蔵庫へ。こうすることで使いたいときにすぐ取り出すことができるし、保存も楽です」
さらに、クリーミーでおいしいバターコーヒーにするためには、しっかりと撹拌する必要がある。
「ふたがパッキンタイプのミキサーは、しっかりと押さえているつもりでも、撹拌中にふたがはずれてコーヒーが飛び散ってしまうことも…。手軽さでいえば、ミルクフローサーがオススメです。ミキサーよりもクリーミーさは多少劣るように感じましたが、味が悪くなるというほどではないと思います」
毎朝の洗い物にミキサーがプラスされるのは、確かにおっくうかも。ミルクフローサーなら洗い物も少なくて済む。
そして、続けるうえでは味も大事。一般的に苦味が強いものと酸味が強いものに分かれるコーヒーだけれど、「バターコーヒー」には酸味が強めのものが合うのだとか。
「酸味が強めのほうがさわやかな味わいになるので、朝の1杯として飲みやすいと思います。深入りは苦味が強くなるので、浅煎りの豆を。また、精製方法はクリーンな後味が特徴の“ウォッシュド”がオススメです」
とはいえ、毎朝飲み続けて飽きてしまわないの?
「豆を変えて飲むことで、味の変化も楽しめます。また、僕の場合は曜日ごとにコーヒーカップを決めていて、水曜日がお気に入りのカップ。カップを変えることで気分にメリハリができて、コーヒーを飲むときの楽しみが増えますね」と教えてくれた。
ここまでのポイントをまとめると、下記の5つが「バターコーヒーダイエット」を続けるコツになりそう。
【1】フレンチプレスのコーヒーメーカーで時短
【2】バターは小分けにして保存
【3】ハンドミキサーで手軽に撹拌
【4】酸味強めの豆(浅煎り・ウォッシュド)がオススメ
【5】豆やコーヒーカップで変化をつける
ちなみに、「レシピではMCTオイルが15ccですが、始めは5ccくらいから様子を見るのがいいと思います。バターもMCTオイルも油なので…始めたばかりのころ、僕はお腹が痛くなってしまって。今は10ccで続けています」とのこと。体の調子を見ながら、MCTオイルの量を増やしていったほうがよさそう。
「バターコーヒー」を飲むことで食生活の改善に
「バターコーヒーダイエット」をスタートして約半年となる6月中旬には、当初の85.1kgから11kg減を発表した平岡さん。
「バターコーヒーを飲めば痩せる、というよりも、減量においては食事量が直結していると思います。その食生活の改善をバターコーヒーがアシストしてくれている感覚ですね」
バターコーヒーと食生活をセットと考えて続けるのが、ダイエット成功への道のよう。最後にこれから「バターコーヒーダイエット」を始めようと考えている人へ、メッセージをもらった。
「痩せたらいいな…くらいの軽い気持ちで始めたほうが、無理なくできると思います。毎日コーヒーを飲む習慣があるのなら、せっかくだから試してみて!」
平岡さんのブログによると「バターコーヒーダイエット」の第一段階を終了し、さらに食生活などに気を配って取り組むフェーズに突入するのだとか。ぜひ、今後のダイエット経過にも注目を。
平岡佐智男
ひらおか・さちお。1982年生まれ、香川県出身。お笑いコンビ・コーヒールンバとして、バラエティー番組、劇場等で活躍するほか、ブログ・インスタグラムなどでコーヒー情報のを発信したり、コーヒー関連の活動も行う。東京・新代田に月1回登場するカフェ「サチオピアコーヒー」の7月スケジュールは、14日(土)~16日(祝)の12時~22時予定
https://ameblo.jp/hiraokadolu
撮影/HITOMI KAMATA
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