「春バテ」回復には入浴が効果的!39℃のお湯に15分浸かるのがポイント

突然ですが、以下に当てはまるものはありますか?

●今冬、インフルエンザにかかったり、風邪をひいた。
●“同年代の友人より疲れやすい”という、実感がある。
●どちらかというと冷え症だ。
●運動はあまりせず、最近、太り気味だ。

“春バテ”を解消には入浴法を見直して!(写真/アフロ)

これに1つでも当てはまる人は、“春バテ”をしている可能性が高い。そう指摘するのは、医学博士で健康科学アドバイザーの福田千晶さんだ。

春バテとは、体のだるさや首&肩のこり、イライラ、気分の落ち込みなどの不調のこと。その症状について、福田さんは次のように説明する。

「冬にかかったインフルエンザや風邪などによって、いまだに体力を奪われている人は少なくありません。体力が低下すると、自律神経の交感神経と副交感神経が上手に切り替えられなくなり、いつもどこか調子が悪く、気持ちも滅入ってしまいます。

冷え症の人は、もともと血の巡りが悪いのですが、さらに太った実感がある場合は、運動不足で筋肉が衰えている可能性が高く、エネルギーを生み出しにくい体になっています。そのため疲れやすく、無気力にもつながります」

これに加え、今年の冬は極端に寒い日が多く、4月に真夏日を記録するなど、例年より寒暖差が激しかったことも影響している。私たちは気温差に対応するため、寒い日には熱を産生して体を温め、暑くなるとエネルギーを発散して熱を体外へ出して体温を調整している。

寒暖差が激しいと、この繰り返しが頻繁に行われるため、自律神経のバランスが崩れ、免疫力が低下したり、活性酸素の発生が促され、さまざまな病気を招く危険もあるのだ。

「特に春は、就職や引っ越しなど、大きな変化のある時期。自分だけではなく、子供の入学や夫の異動など家族の変化でも生活リズムやサイクルが乱れます」(福田さん、以下「」は同)

春は体にさらなる負担が…

またこの時期は、急に日が長くなり、活動時間も長くなるため、どうしても生活時間のズレが生じ、睡眠時間が減るなど不調に陥りやすくなる。さらに一気に紫外線量も増えるため、体にはさらなる負担がかかるのだ。

「夏はUVケア、冬は防寒などの対策をしますが、今の季節は快適に過ごせる日が多く、無防備になりがちです。特にGWを満喫した人は要注意。紫外線により、疲れが蓄積され、体力が消耗しています」

そのようにしてたまった疲れを解消し、元気を取り戻すカギとなるのが血行だ。

「血管は体のライフライン。栄養素や酸素、ホルモンなどを運び、老廃物を排出。免疫作用や体温調節機能までカバーしています。血液が滞りなくスムーズに流れるよう工夫するだけで、体調は改善しやすくなります。それには入浴、特に炭酸入浴が効果的です」

浮力、水圧、温熱が入浴の3大効果

お風呂博士で、『バスクリン』広報の石川泰弘さんは、入浴による疲労回復効果は、次の3つによると言う。

【1】浮力により体の緊張が軽減

湯船の中は、浮力の作用により体重が9分の1程度まで軽くなる。そのため、体を支える筋肉や関節の負担も軽くなり、緊張もほぐれて疲れが取れやすくなる。また、筋肉がゆるむことで脳への刺激も減少するため、心身ともにくつろげる。

【2】水圧で血流促進

湯船に浸かると、お湯の水圧により、腹部が圧迫される。この時、横隔膜が押し上げられ、肺の容量が約9%減少。酸素不足になるため、呼吸が頻繁になり、心臓の動きが活発化する。すると心拍数が増加し、血流が促進される。

【3】温熱で疲労物質などを排出

湯船に浸かると体が温まる。体温が上昇すると毛細血管が広がり、全身の血流が改善される。すると体内にたまった老廃物や疲労物質がスムーズに除去され、筋肉の緊張が解けてこりもほぐれる。その他、自律神経をコントロールする作用もあり、38~40℃のぬるめのお湯に浸かった場合、副交感神経が優位になり、リラックスできるのだ。

ぬるめのお湯に15分浸かる

「お湯の温度は浸かった時に“気持ちがいい”と思う温度が適温です。春夏だと39℃くらいでしょうか。一年中、同じ湯温で入るかたもいますが、今はスイッチ1つで温度調節できるので、適温に調整を」(石川さん、以下「」は同)

湯船に肩まで浸かると、血液はおよそ1分で全身を巡る。つまり、39℃のお湯に15分浸かれば、15回程度、血液を循環させることができるのだ。

「人間の深部温度は約37℃、表面温度に至っては28~30℃と意外と低いため、39℃でも循環を繰り返すことで、末梢の血管にも血が行き渡り、芯から温まることができます」

ただし、無理は禁物だ。

「入浴中に胸がドキドキしたり、汗が一気に出てきたら、湯船から上がるサイン。頑張って入り続けるのは危険です」

春バテした体は炭酸入浴で回復!

では、炭酸ガス系の入浴剤はなぜ疲労回復にいいのか?

「お湯に溶け込んだ炭酸ガスは入浴中に皮膚から吸収され、血管にどんどん入っていきます。すると温浴効果が高まり、血管を拡張してくれます。また、血液中の炭酸ガス(二酸化炭素)の濃度が高まると、元の状態に戻そうという代謝機能が働き、早く肺まで血液を運ぼうとするため血流がよくなるのです。しかし炭酸ガスは2時間経過すると徐々に抜けていきます。炭酸効果を得るベストなタイミングはお湯に溶け込んだ直後。遅くとも2時間以内に入浴を」

最近は、炭酸ガス濃度の濃い商品も多く発売されている。濃度が濃いほど血行促進効果が高いので、体の疲れによって使い分けよう。

※女性セブン2018年5月24日号

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