脂質を落とすなど注目の漢方薬 利用するための正しい知識

風邪のひき始めや更年期などに、病院やドラッグストアですすめられることが多くなった漢方薬。体にやさしく、体質改善できるのはわかるが、何を選べばいいのか、正しく理解している人は多くないもの。

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漢方は実は最先端の考え方

特に万病のもとといわれる冷えや夏バテなどが気になるこの季節、不調に負けないために、知っておきたいことを専門家に聞いた。

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サポニンは脂質を落とし、気や血液の流れをよくする

そもそも漢方とは、約2000年前、中国・後漢の時代に開発された医学をもとに発達した、日本独自の医学。江戸時代にオランダから入ってきた西洋医学「蘭方」に対する呼び名で、中国の中医学、韓国の伝統医学・韓方(韓医学)とは区別されている。

この漢方は、漢方薬という薬だけでなく、鍼灸や食事など、養生も含めた考え方だというのは、日本医科大学付属病院東洋医学科部長の高橋秀実さん。

「約2300年前に書かれた医書『黄帝内経』には、食べ物を消化する過程で、体内のどこかに脂質が滞ることが病気の原因になる、と当時から考えていたことがわかります。漢方薬の主成分の1つ、サポニンには、体内にたまった脂質を落とす作用がある。脂汚れをなくし、エネルギー(気)や血液の流れをよくしてきれいにするのが、東洋医学的な治療。現代医学の研究によっても検証されつつある、最先端の考え方なのです」(高橋さん)

今や、世界中の医学者が漢方の考え方や漢方薬の効果効能に注目している時代。上手に取り入れることは、病気を治すだけでなく、病気になりにくい心身をつくることにつながるのだ。

漢方薬は体にやさしく穏やかに効くイメージ

女性セブンのアンケートによると、漢方薬をのんだことがある人は、465人中361人と、意外に多い。しかも、半数以上が医師の処方によるものだ。

入江漢方内科クリニック吉祥寺院長の入江祥史さんによると、婦人科、皮膚科は100%近く、医師全体で約90%が通常診療で漢方薬を処方しているという。2008年からは、漢方内科、漢方婦人科などと看板に表示することが認められ、漢方専門医を探しやすくなっている。

アンケートでは、漢方薬に期待することは、「副作用がない、少ないこと」が圧倒的に多く、次が「体にやさしい」「穏やかに効く」だった。これは、一般の薬にないものを、漢方薬に求めているからにほかならない。

西洋医学では、CTやMRIなどを使い、血液成分を分析するなどして診断した病名に基づき、治療していく。そして、処方される薬は、有効成分を化学的に抽出、合成するなどして作られたものが多い。症状にピンポイントで働くため、即効性はあるが、その分副作用もある。

漢方薬にも副作用はあるので注意

一方、東洋医学である漢方は、症状や体質、心の状態などを診て、病気に対する抵抗力を高めながら体全体を整えていく。だから、同じ病名であっても、人によって処方される漢方薬が異なることがある。

漢方薬の効き目は、西洋薬に比べて穏やかな場合が多いが、副作用は比較的少ない。だが、過去には小柴胡湯(しょうさいことう)の副作用で死に至ったケースもある。麻黄(まおう)や附子(ぶし)などの生薬を含む漢方薬には、血圧上昇や動機、発汗などが、大黄(だいおう)には、下痢や腹痛などの副作用が表れることがあるので、特にのみ始めの2週間は、副作用がないか、注意が必要だ。

撮影/森浩司

※女性セブン2017年8月10日号

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