【オバ記者連載15】お見合い相手に誕生日デート断られたワケ

当サイトがおくる好評連載『アラ還・オバ記者の悪あがき美容道中』。現在59才、バツイチ独身、自らを「女の崖っぷちから、一歩落ちている」というオバ記者ことライターの野原広子が、美容、ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。オバ記者が目指すのは、還暦を迎えるその日までに人生の伴侶をゲットすること! 第15回は、婚活のお話。婚活サイトで知り合ったお相手は、大手メーカー勤務の「年下男子」のはずだったが…。

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落ち込むオバ記者。その理由とは…?(※こちら本人による再現。演技中です)

落ち込むオバ記者。その理由とは…?(※こちら本人による再現。演技中です)

「婚活ってネタでしょ? 本当に結婚したいなんて思っていないんじゃないの?」

そんな声が私の耳にも届くようになった今日この頃。冗談じゃありませんって。「アメリカ大統領、就任祝い晩さん会に行きましょう」と言った直後、「わが社に投資を」と誘い、その“わが社”のホームページは準備中。超怪しい72才(連載11、12、13回参照)は、今年したお見合いの、ほんのさわりよ。

57才、大手メーカー勤務。趣味、登山、狩猟。5年前に離婚して二人の息子は独立。母とふたり暮らし。婚活サイトで私にアプローチしてきたE氏のプロフィール。何度かメールをやり取りした後、彼の指定の新宿駅前の個室居酒屋で会ったら、写真以上に精悍な顔立ちで、亡くなった俳優の峰岸徹を泥臭くさせた感じ。

聞けば、日本の百名山はもちろん、マッターホルンにも登っていて、“登山家”と言ってもいいほどの登山歴。これを個室とは名ばかりの、ついたて一枚、隣りも前も斜めの個室の話も丸聴こえの店で聞かされてごらんなさいな。「若いころの話ですよ。41才で山で足と腰の骨を折ってますから」と照れ臭そうに笑われると、さらに好感度アップ。2軒目のバーの帰り、「また会ってください」と私から手を差し出しちゃった。

二度目のデートは三鷹駅前の居酒屋。私の住まいは東京の東、隅田川の近く。Eさんの住まいは、中央線沿線で東京の西側で、三鷹駅は「だいたい中間地点ですよね」。この夜も話がはずんで気がつくと12時近く。「いけね。終電、間に合うかな」とEさんはダッシュで去って行ったけど、私は中野でアウト。駅前でタクシーを拾ったの。

Eさんが公開していたプロフィールに「?」

で、三回目のデートも三鷹の同じ店。Eさんより私の終電のほうが早いと言っても、「まだ、大丈夫でしょ」と引き止められ、前回、私がタクシーで帰ったと知っても「あ、そう」と無反応。まあ、このあたりからEさんに小さな「?」が増えたのよね。ビールで乾杯したあと、「今日は山に入って鹿を撃ってきたよ」と言うけど、その日は平日。「あ、言ってなかったっけ? オレ、一応、定年退職しているから時間は自由なの」だって。

「えっ? 定年ってEさん、私より年下の57才でしょ?」

「ああ、ネットで表示してある年ね。直すのが面倒で、間違えたまんまにしてあったんだ。オレの年? えへへ。61才」と、このくらいはご愛嬌。「うちの長女が」と言うので、「Eさんのお子さんは…」と改めて聞くと、「長女、長男、次男」と胸を張る。プロフィールでは「二人の息子は結婚して独立」と書いてあったのに、次男は「家でぶらぶら」だそう。近くに住んでいるはずの母親も同居していて、ついでに離婚したはずの妻と「年に数回は会うよ」。それで酔いが回ると「あのバカ女、低能女。女のクズだよ」と罵るんだわ。ラフな性格なのか、小ウソつきなのか…。

まあね、人はなくて七癖だもの。私だって結婚するにはどうよという性癖を抱えているよ。掃除が苦手とか、計画的に物事を運ぶより、思いつき、手当たり次第とか。その日暮らしの金銭感覚とか。年をとれば“傷あり”はお互いさま。目をつぶるところはつぶらないと。

飲み込みにくい錠剤をゴックンするような気持ちで、中野駅のホームで「再来週は私の誕生日なんですけど…」と次の約束をしようとしたとたんよ。「オレ、ケチなの。高い店はやだよ」と。これまでの3000~4000円台の居酒屋の飲み代はほぼ割り勘。ほぼというのは、「端数の300円はオレが払う」と払ってくれたからで、もちろんそのたび、「ありがとうございました」とお礼を言ったよ。

でも、これからちゃんと交際をするなら、誕生日くらい割り勘にしないで気張ってほしいという気持ちが私にあったのは確か。で、ムッとした私は、「○亭ってEさんの家の近くですか?」と、有名な店名を言ってカマをかけたら、「いくら?」と即答。「昼ならひとり8000円くらいかな~」と答えると、「う~ん」。夜のホームで腕組みしちゃって動かないの。Eさんは、その後、とうとう会おうとは言わなかった。

こんなことを書くと、男の選り好みして、悪口を並べているだけみたいだけど、口で言う以上に傷つくし、わが身を振り返ったりもするのよ。でも不思議なのは、気持ちが落ちると食欲はアップ。またそんなときに限って食事のお誘いが引きも切らず。

ちょっとやそっとの筋トレじゃ、間に合いません。

オバ記者(野原広子)

1957年、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。

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